【214回】救われた(190718)
出勤時から朝の打ち合わせまでは、僕の体はまるでロボットであった。
腕が曲がらない。しびれている。声が出ない。とにかく体が重い。
もうダメだ…と思った。
だけれども、まずは生徒が僕の体の縛りを解いてくれた。
しばらく休んでいたから、声をかけてくれる生徒。
途中からではあるが授業に参加したときも、声をかけてくれる生徒が複数。
いや、君たち、授業を聞こうね(汗)
若い教師が励ますように声をかけてくれて、他愛のない会話もできた。
必要な連絡を別の教師にすることもできた。相談もできた。決断の早い相手だったので一瞬で決定した。
清掃時間は生徒と相談しながら行った。生徒からアイデアが出てくるので、任せてみた。とにかく任せてみた。
生徒との雑談は笑いが止まらなかった。あんなことした、こんなことした、教えてくれる。
「先生、今日の給食おいしいなあ!」と言いながら、どんどん食べる生徒に、「うん、おいしいな!」と返す。
学級スタッフとも話をした。
雑談だけれども、話をできたのはよかった。
苦手な同僚はいるけれど、支えてくれる同僚もいる。
生徒とともに過ごし、生徒が活動することを見守ることができるのは楽しい。
夏休みの宿題を作りながら、ワクワクしていた。
教材づくりはおもしろい。
生徒が、同僚が、そしてワクワクする仕事が僕の体をほぐしていく。
これが、幸福かもしれない。
やはり教師を続けてみたい。
今日はとりあえず、もう休もう。