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【205回】生徒に自己承認を求めている自分、いいはずがない(190709)

下むいていたら、目の前にいた生徒がいきなりじゃんけんをしてくる。気づくのに遅れて、ちょっと驚きながらもじゃんけんをする。あっち向いてホイであっという間に負け。はにかむ生徒。これ、4月に僕がこの生徒に出会ったときに、いきなりじゃんけんをしていたけれど、同じじゃないか。落ち込んでいるように見えたのかな。

別の話。
ある生徒に、「先生のこと嫌いです」と言われる。
「えっ、先生、結構刺さるんですけど。その言葉。」
「嫌いです」
「やめてくださいよ」
「嫌いです」
「なんで何回も?刺さるなあ。まいったなあ」
「うそだよ」
「あれま、ありがとう」
何を持って信頼されたのかはわからないが、ありがたい。


こういうエピソードばかり書くことができる。でも、これは、教師という立場を利用して自己承認を得られた結果を書いているだけではないか。
ただ、認められないことが怖いだけなのではないか。
同僚との関係では、認められない。だから、生徒との関わりで欲求を満たす。
こんな生き方を選び続けてはいけない。

生徒同士のことを描く。
授業で成長した姿を描く。
僕との関係性のエピソードは、生徒たちにとってプロローグにすぎないのだ。

それにしても、どうしたら苦しまずに生きていけるのだろう。
「嫌われる勇気」を読み返しながら、自分の人生を歩むことを考える。