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ドラマ『作りたい女と食べたい女』の話

落胆で「アジアカップ」が終わってテレビ視聴に困ってるじぃじです。WBCがあった去年とは違って今年の2月は何にもない…やむなくNHKを見ることが増えてます。


ドラマ『作りたい女と食べたい女』を観ながら…

昨夜は、ドラマ『作りたい女と食べたい女』を見てました。木曜日なので、クライマックスの野本さん(比嘉愛未)の春日さん(西野恵未)への告白のシーンでした。

大変申し訳ないんですが…
迫真の演技ではあっても女性同性愛者の愛の告白には心情に寄り添えない。そもそも爺さんには共感できるはずもない話題なんですね。

シーズン1は料理がメインテーマだったので結構楽しめたのですが、シーズン2になってテーマがぐっと LGBT 寄りになったのか、このように距離を感じることが増えました。このドラマ原作がコミックで、おそらく原作を忠実に再現しているのだろうと思うのですが、制作側が提示しているハッピーな展開に素直に乗れない視聴者はどうしたら良いんだろうと…

ドラマ『きのう何食べた』のことを思い出しました

それなら、男性同性愛者なら共感できる?ってことでもないのですが…
ほぼ同じコンセプトの男性同性愛カップルのドラマ『きのう何食べた?』も、今、BSテレ東で日曜深夜にやってますが…実は観てません。西島秀俊も内野聖陽も好きな俳優なのですが、このドラマはなんか生理的に受け付けないのです。それはドラマ『おっさんずラブ』でも同じ。なにかの引っ掛かりが気になって、ドラマの世界に入っていけないのです。文字どおりの生理的に無理って感じですね。

物語に共感できない理由

僕の日常でも同性愛者は存在しますが、僕には彼ら・彼女らを嫌悪する感情は全くなくて普通にお話できます。彼ら・彼女らの性的嗜好にもリスペクトを払いますが、恋愛ドラマって、共感、つまり自分の身に置き換えて考えるところから、ドラマの好き・嫌いが出てくると思うのです。同性への恋愛感情が自分の中に全くない僕にとって、同性愛者の恋愛には丸っ切り関心がなく共感もできない。ちょっと妙な例えになりますが、欧米では(たぶん年配の方には)イカやタコを食べる習慣がない人もいて、彼らはそれを使った寿司も食べられないですよね?僕にとって同性愛とはそういう感じ。

イカやタコの寿司なら寿司屋で頼まなければ良いだけなんですが…

テレビドラマの場合はちょっと事情が違うように思ってます。
このところ深夜ドラマなどでBLを肯定的に扱うドラマが増えてますよね?で、タイトルを見ただけでは、それがBLドラマであることがわからない例も多くて、新シリーズが始まったので取り敢えず録画だけしておいて、後でまとめて観ようとしたらBLだった…ってことも結構あります。
まぁ、BLだと気がついた時に全部消しちゃうんですけどね。
もちろん同性愛を嫌悪している訳ではないですが…自分が生理的に受け付けないドラマを努力してみる必要もないですから。とはいえ、ある種の徒労感が伴うのです。なんだかなぁ…って感じです。

公共放送に課されるフェアネスって?

BLが今どきの人気コンテンツであることは僕も承知しています。それ故、民放がドラマ化に走ることは当然。ドラマ『作りたい女と食べたい女』も、ドラマ『きのう何食べた?』も人気のコミックが原作ですが、LGBT という社会問題を扱う関係もあってか、今「原作レイプ」で話題のドラマ『セクシー田中さん』とは違って、慎重で丁寧に制作されているように見えることには好感が持てます。まぁ、正直最近は観てないんですけど…

NHKでは LGBT は報道番組でよく登場しますし、解説番組や「あさイチ」などの情報バラエティ番組でもかなりの頻度で取り上げられている。最近ではBLは注目されるコンテンツですから、それ故に LGBT の正確な理解を促すことは大事なことは理解してるつもりです。

ドラマ『作りたい女と食べたい女』そのものは非常によくできたドラマだと僕は思うので、こういう言い方は誤解されるかもしれませんが…

頻繁に LGBT という言葉を聞く日常の中で、さらに夜ドラのような毎日放送されるドラマ枠でも、同性愛を肯定的に捉えるドラマが放送されるというのは、いささか too much な感じがします。これでは僕のように同性愛が全く響かない人間は、何か責められている気分になってしまう。

シーズン1は料理がテーマのドラマとして面白いと感じていたし、その視点に絞って(一部をシャットアウトして)観れば、シーズン2でもクォリティは変わらないだけに余計に「うーん」って思ってしまうのです。

公共放送としてのフェアネスってどうあるべきなんでしょうね?

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