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【補助金ガイド】確度の高いテーマと戦略策定


✅事業再構築補助金の『事業計画書作成ガイドブック』から読めること

今回は、梅雨時期に【事業再構築補助金】事務局から公表された『事業計画書作成ガイドブック』についてご紹介します。
こちらは、事業計画策定の手順ガイドや、過去蓄積されたデータ分析を基にした統計上の有望度別データを掲載した参考資料です。
全130ページと、ボリュームは少なからずありますが、一通り目を通しておくと、実現性の高い事業計画策定につながりますので、募集要領と合わせてチェックいただければと思います。

https://jigyou-saikouchiku.go.jp/pdf/jigyokeikaku_guidebook.pdf

『事業計画書作成ガイドブック』やその他諸々関連書類は、さくっと読んでおくと、不備が減って、作業スピード等も上がると思います。応募者ページに集約されていますので、こちらのURLからどうぞ。


✅採択されやすい事業テーマとは何か?

実際、【事業再構築補助金】の『事業計画書作成ガイドブック』には、下図のように14業種に分けて、それぞれ事業再構築の有望度別に事業テーマが列挙されています。
有望度の高い事業テーマは、過去のデータ分析から、「申請すれば、採択される可能性は相対的に高い事業と位置づけられていますよ」という意味です。ついては、補助金受給を前提に事業の立て直しを図りたいなら、こちらの有望度の高いテーマから検討を始めるのは、合理的な手段の一つになりえそうです。

『事業計画書作成ガイドブック』

ご参考までに、業種と事業の違いは、こちらへまとめてあります。


✅事業テーマを検討する際の留意点

しかし、留意点もあります。
【事業再構築補助金】の『事業計画書作成ガイドブック』分析のアプローチ手順を読み解くと、「❶各業種の申請データにおける各テーマの採択率」と、「❷前項データにおいて当該テーマに属する申請が占める割合」を2軸にとって、4象限で評価されたと分かります。
そのために、こちらでは同時に「事業テーマへの見立て」が書かれていて、考え方・見方をリードしています。

『事業計画書作成ガイドブック』

✅「有望度」を、視点を増やしてフラットに考えましょう

この統計分析は、ベイズの定理にのっとった考え方です。「申請された事業」という条件の下で、「採択率」と「申請率」を掛け合わせて、「有望度」を導いています。
「申請された事業」という条件はなく、すべての事業全体で試算したら、事業テーマごとの「有望度」は変化します。
それはたとえば、補助金以外にも、VC・エンジェル投資家の投資、金融機関・日本政策金融公庫等の融資、クラファン等々、資金調達手段は無数にあって、各々「有望度」について、見定め方も変動しているためです。

さらに、使用データは第3~4回目の公募データで、双方ともに令和3年の募集です。これを加味させようと考えたとき、時期や月日という新しい次元が作られ、生み出されたのだと分かります。
「令和4年に於ける条件下」と「令和5年に於ける条件下」では、当然ながら基準もちがうのです。ですから、解にめぐり着くまでのレイヤーを意識し、その条件付けは適切か、常に俯瞰しながら「有望度とは何か?」を検討しなければなりません。

これらをふまえてみると、最善の選択、健全な経営、勝ち筋の堅い戦略の策定など、いずれも不確定要素のとても多い、事前にサッとは検証しがたい仕事だと分かります。


✅その統計データや理論に、自社は含まれるのか?独立した存在なのか?

個人的意見ですが、、情報を調べるとき、自分自身・自社のデータや回答を反映した統計データでなければ、それらは自分自身・自社の影響を受けていませんので、「自分はこの統計情報からは独立した存在だ」、よって「可能性は肯定も否定もされなんだ」と、フカフカ考えたりします。
法人であっても自然人であっても、人生にパーフェクトな再現性などなく、考え方は十人十色です。
ただ、それでも、優秀なキャリアを持った経営者ほど、先人の知恵を頼りに、同じ轍を踏まぬ努力をしていらっしゃると思います。

ありがとうございます(*'ω'*)♪