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暮らしは、サグラダファミリア

先日、新しい観葉植物をお部屋へご案内した。数年ぶりの新しい緑に部屋の雰囲気がガラリと変わる。

今住んでいる場所は、窓から太陽の日差しとエネルギーを感じられる部屋だが、借りた当初からいるご神木のようなオリーブの木と今は仲良く並んでいる。カーテン越しにみえるいつもの風景にピッタリの観葉植物だ。

暮らしはサグラダファミリアのように永遠に未完成である。古くなったものは定期的に手放さなければいけないし、新旧が一気に後退する時期が人生には何度も訪れる。習慣や自分ルールも常に変化し続け「不変」はあり得ない。

「~しなければいけない」と思い込んでいるこのルールが果たして今の自分にとって本当に必要なのかは繰り返し考える必要がある。そうやって暮らしは幾度となく改善・修正を繰り返し、やがて自分スタイルが築かれる。

私の憧れは無印良品やIDEEのようにカラフルかつ木目調が印象的な部屋である。だがしかし、私が生意気に「アトリエ」と呼んでいる部屋は残念ながら無印良品の家具はあったとしても、もっとマイワールドになってしまった。

数年前になにかの本で「オシャレなインテリアにしたいならキャラクターグッズは置かない」と書いてあった。その一文を読んだ瞬間に、私は憧れと居心地の良い部屋は少し違うのかもしれないとも思った。

神棚を設置しているが、これもまた独自路線を走っている。私にしかわからない暗号がたくさんあって、他の人からしてみれば「なぜこれがここに置いてあるの?」と聞きたくなる摩訶不思議なグッズが多い。(怪しい雰囲気というよりもお気に入りのものを置きすぎて、自分にしかわからないスペースになってしまった)決して無印良品のようなシンプルさは私の部屋にはない。

それでもときどき無性に片づけたくなって、新しいアイテムをやたらと足す時期がくる。つい先日も限られたスペースではあるが、畳でも考えごとやお仕事をしたい、アイデアをひねりだしたいと考えるようになって、折りたたみ式の畳を購入した。コツコツと手を加えてきた結果、5年前に借りた部屋は間違いなく1年ごとにアップデートされている。(自分の基準に合わせて評価してしまっているが)


そもそも、今の部屋がものすごく気に入っているのも暮らしが愉しいと思える理由だが、お仕事と同じく暮らしに対しても、あれをしてみたい、これもしてみたいと考える時間がたまらなく幸せで、結論からいえば人生そのものをクリエイティブに生きることがとても楽しい。

私らしい人生だと勝手に思っている。創造的に生きること、それが今世で私に与えられた使命であると最近はなぜだか強く思う。

横浜駅周辺はずっと「日本のサグラダファミリア」といわれてきたが、一時期よりも発展を遂げ、新しい商業施設もオープンし、昔の横浜駅とは少し違う風景に変化している。

暮らし=人生であり、生き方=仕事に対する想いでもある。常に今の自分にとって必要なものと手放さなければいけないものを考えながら、日々努力を積み重ねることによって、部屋の中に青い風が吹きはじめる。



暮らしは、サグラダファミリア。
永遠に完成はなく、答えを求め続ける限り、暮らしは常にアップデートされる。仕事もライフスタイルもすべてにおいて、変化を前向きに受け止めたら、きっと自分らしい生き方に辿りつく。

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今日一日を大切に。

太陽の恵みに感謝。

ERICA YAMAGUCHI

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