マガジンのカバー画像

ハルカの昆虫記

31
虫との関わりを中心に自然や生き物との向き合い、感じたことを記していきたいと思います。
運営しているクリエイター

記事一覧

キョウチクトウスズメを発見

同期が大きな蛾が網についてますよー!と朝連絡をしていてくれました。ネット環境の影響で気づいたのはお昼でしたが、見に行ったらそこには大きなスズメガがいました。まだいてくれてよかったー!! 緑鮮やかな翅にピンクのラインが入っている。 ウンモンスズメだと思ったら、なんとキョウチクトウスズメでした。 日本だと南西部に分布しているのでなかなかお目にかかれない。日本では見たことがなかったので、ルワンダでキョウチクトウスズメに出会えるなんて夢にも思っていませんでした。 キョウチクトウ

コロナよりも蚊が怖い

今日はPCR結果の陰性を待ちながら、ホテル待機です。疲れをとりつつ、のんびり1日を過ごします。 昨日受けたPCR検査の結果は、無事陰性でした。よかった、よかった。 さて、コロナウィルスには感染していませんでしたが、ルワンダに来てみたらさっそく蚊が部屋にいて蚊の方が恐怖に感じました。 ルワンダで蚊といえばマラリア。 人間を一番殺している生き物は「蚊」なんですよね。さらにルワンダでのマラリアは、重症化しやすい熱帯熱マラリアが分布しています。 そんなわけで出国する前からメフ

+9

ルワンダ昆虫記 Vol.1

茶畑にいる生き物たち

GWから始まったお茶刈りが本日ようやく終わりを迎えた。 今期はお茶刈りの手伝い皆勤賞。 全ての畑を巡る中で出会った生き物たちを紹介したいと思う。 トノサマバッタ カナヘビ ナガサキアゲハ カミキリムシ オオスズメバチ(多分) 大きさが大人の親指ほど。 久々にこんなに大きな蜂を見ました。 ※毒を持っているので注意 茶の木にいる小さい虫たちを食べにやってくる虫たち。 お茶刈り中に虫を見つけて気が散っちゃうのはご愛敬。

やっぱりここはアフリカだ|シロアリ編【Day217】

シロアリの数、新記録!!昨夜、机に向かって作業しているとパタパタとシロアリが飛んできた。日中も雨が降ったこともあり、今日はどうやら群飛らしい。 ※「シロアリ」と「群飛」について以下の記事にまとめてあります。 ルワンダで生活していて、これまでにもシロアリが家に飛んでくることは何回かあった。それでも、こんなに多くのシロアリが家に飛んできたのは初めてだ。 気づいたら、あちらこちらにシロアリが次々とやってくるではないか。しかもよく見ると、翅を落として床にもウロウロ歩いているでは

春休みは引きこもり決定【Day210】

春休み期間中の引きこもりが決定した。 他国の同期隊員とタンザニアに行こうという話をしていたのだが、タンザニアもキリスト教のイースター時期で学校が休み。 さらに任国外旅行の申請は一ヶ月前までに出さないといけないだが、調査員さんに確認したら一か月半前に出して欲しいとのこと。 つまり、今週中までに予定立てて、飛行機やホテルの予約をして申請しなければならないので今回は見送ることにした。 そこまでして任国外に行きたいわけではないし、行ったところで見学したい同期隊員たちの学校が休

初夏のようなワクワク感【Day165】

雨が降らなくなり雨季が明けたかなと思っていたのだが、ここ数日雷雨と土砂降りの雨が連日続いている。 昨日もサッカーの支度をして、さぁ家を出ようと思った矢先にポツポツと雨が降り始めた。その後土砂降りの雨に変わったので、早起きして参加していたらきっとぐしょ濡れになっていただろう。 12月後半あたりから雨の回数が減り、ルワンダでは雨季が明けようとしている。 雨が大地にたっぷり水と栄養を注ぎ込み、草木が青々と生い茂る季節になった。向日葵やトウモロコシの畑が夏を感じせる。 庭にあ

季節の些細な変化【Day120】

任地87日目。 日本では雪が降り始めた地域があるようだ。 少し前までは赤や黄色の紅葉の写真がSNSのタイムラインに流れていたと思えば、今度は真っ白な世界だ。 最近は写真にある、グロリオサをあちらこちらで見かけるようになった。 実家の庭で咲いていたこの赤と黄色が美しい花は、イヌサフラン科(旧名ユリ科)の仲間で、もとは熱帯アジアやアフリカ原産だということを知った。 持ち帰ったグロリオサが私のリビングを華やかにしてくれている。 ここ、ルワンダに来てから私の季節感覚は狂っ

あの丘の向こうへ【Day105】

任地72日目。 ユーカリをインテリアにするために、ユーカリ採りに出かけた。 以前東側のフィールドに出かけた際に行けなかった丘の向こうに下ってみた。(前の記事「Sense of wonder」) 上から見えた赤土の道路は、どうやらアカジェラ国立公園へと続く道路のようだ。 ユーカリとインテリアになりそうな植物を探しながら歩いて行く。 ずりずりと足を滑らせながら下って行くと、キャッサバとバナナの畑が広がっていた。 谷間を降り、上から見えていた赤土道路へと向かう。 大型

小川を発見!【Day54】

任地21日目。 今日は日曜日。 朝からいい天気だったので7時前に家を出て散策に出かけることにした。 私の家の前はタンザニアから首都キガリまで続く大道路に面している。普段はコンクリートのまっすぐな道を利用しているのだが、一本内側に入ると赤土の道路に一変する。 普段は気にしていないのだが、丘の上で生活していることに気づく。 大通りから外れるほどどんどん下へと降っていく。 何岩だろうか? 層になった岩々や石がたくさん転がっている。 Ugiye he? (Where do

シロアリの群飛【Day104】

任地71日目。 ※虫の写真注意。 早朝5時過ぎ、朝起きたら今日はやたらとガシュクイ(シロアリ)が床を歩いていた。 玄関や裏口には無数のガシュクイの翅が落ちていた。 これはもしや…?と思い庭に出ると、やはり今日はガシュクイの群飛の日だった。 群飛を終えて翅を落としたガシュクイたちが、他のアリたちの餌食なっていた。 起床時にいつもガシュクイがおらず翅だけ残っていたのは鳥が食べたり、土に戻っているのだと思っていたが、実際はガシュクイよりも小さなアリたちによるものだったよう

Sense of wonder【Day88】

任地55日目。 ※写真は最後にあります。 朝からお昼まで雨が続く土曜日。 昨日から引き続き、外に出たくてうずうずしていた。 午後になり、ようやく雨が止んだ。 それでも、降ったり止んだり。 晴れ間を見つけて庭に飛び出した。 誰にも邪魔されず、じっくりゆっくり生き物を探し、観察する。 足下の小さな世界に目を向けると、そこにはたくさんの小さな生命が存在していた。 アリが蛹を持って大行列を組み、巣の移動をしている。 テントウムシの幼虫が、葉っぱの上をのそのそ歩いている

マラリアの研究者【Day93】

任地60日目。 写真は最近フィールドワーク中に見つけたダニ。はじめてダニを見た。 お世話になっている協力隊OBの方から、ルワンダの生物学者の方を紹介して頂いた。 私の任地に訪問するとのことで連絡をもらったのだが、まさかの中間報告会にてすれ違いだった。 ルワンダに来る前から彼の話をちらっと聞いていたので会うのをとても楽しみにしていた。 しかし、幸いなことに次の日も滞在しているとのことだったので、お昼に会う約束を取り付けることができた。 彼は大学で獣医学を専攻しており、

生物同定への道【Day94】

任地61日目. 今週は学校にはほぼ行っていない。 先生たちは今週はずっと採点地獄に追われているのだが、学校に行ってもやることが特になかったので今日は自宅で過ごした。 気づけば今日から11月. さて,ここ数日は採集ビンとビニール袋を持ち歩いて出かけている. 何故かカメムシばかり見つけてしまう. かっこいいカメムシ,綺麗なカメムシなど,部屋には様々なカメムシが沢山いる.カメムシ好きの仲間の影響かもしれない. 日本とは違った自然環境に新鮮さを感じつつ,生物との触れ合