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「もう一度大学へ行く」がスーパーよくわからない【コラム#48】

結構昔からよく聞くフレーズがある。
それは歳を取ってから若者に紛れて大学に復帰するというもの。
これにはいつもいつも疑問とギモンが掘削し当てた油田のように湧き上がってくる。

どんな疑問かつギモンかというとこうだ。
😎「大学で学ぶことなんかあるか?」

よほど高位の大学でないなら、まず教える側が全然ダメ。
そして法学にしても政治学にしても、経済学でも経営学でもいいけど、高校を卒業した若者が初めて学ぶような基礎からスタートして→速戦で役立たないところから入って何をしたいんだろう?というのがよくわからない。
大学院ならまだわからなくはない。でも大学?「??」となる。

これが「若い頃貧乏で大学に行けなかったけど、弁護士になるために必要だからやり直す」だとか、「左脳的に生きてきたしその習慣がある。だけど絵を描きたい。でもどうしていいかわからない。だからまず芸大に行く」ならまだわからなくはない。
つまり目的次第かなとは思う。
大学ではないけど知人で、子供が大きくなったので今からでも翻訳家になりたいと、専門の学校に行き若者に揉まれながらやりたいことのスタートを切った人がいた。そういうのは全然アリだし、むしろいいと思う。

だけど総じて、大して学力も上がらず、必要なことを習得できる率の低い大学になぜ年齢が上がってから時間を捨てに行くのだろう。お金もか。
これがもう不思議で不思議でしょうがない。
穿った見方をする俺なんかは「やってるつもりになるために行くのか?」とか思ってしまう。


そんなところに行っている虹色の余裕があるなら、なぜ独学しないのだろう。専門書は簡単に手に入るし、都会に住んでいるなら図書館で確保できる。
YouTubeなど動画の利用はもちろん、最新の論文だってネット上で読むことができる。しかも英語の論文をチャットGPTがスグに翻訳してくれる。研究にストイックなアメリカの大学の教授や研究者のことを簡単に調べられる。
実地の研究はもしかすると大学に在籍しないとできないかもしれない。研究するような分野であれば。でも例えば法学を学ぶなら六法全書を読んで、都度テーマを決めて図書館で判例を読み込むということは簡単にできる。

経済学だったら教室ではなくもっと現場に近いところに向かうことができると思うし、年齢が高いなら投資を通じて実地で学ぶこともできる。
まぁつまり、大学に行く方が優れているだとか、良いという理由が見当たらない。
俺が知らない「その方がいい理由」があるのかもしれない。
けどもし学問ではなく、何か新しく、そして少しハードルが高いことに挑戦したいと思っているなら、外国に住みそこで大学なりスクールに行くことや、実地で農業を始めてみることや、会社を立ち上げることのほうがよほど習得できる。大学に行くことが何でチャレンジになるんだ??


と以前からうっすら思っていることを書いてみた。


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