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海外生活の心得(肉体面)

 前回は海外生活の心得(精神面)をあげたところ、多くの方に読んでもらえました。ありがとうございます。今回は肉体面で何を気をつけないといけないのかをお話します。


■食事には気をつける

 食事は健康の源です。海外に来たら、食事は丁寧に食べることにしましょう。
 
 僕の会社の人はカップヌードルやスナックを毎日のように朝食や夕食にしている人がいます。中には日本のコメでないと駄目という人も多いようで、それで現地のコメは食べたくないということでカップヌードルになるらしいのです。そうなってしまうと栄養面から非常に大きな問題になるので、自炊にしろ外食にしろ栄養を考えてしっかりと食べるようにしましょう。

 確かに東南アジアの料理には脂っこいものが多いです。たまに食べるのはいいですが、毎日となると結構きついかもしれない。僕もそんな生活を昔していましたが、パンデミックで外出ができなくなってからは自炊に切り替えました。もともと料理なんかまったくできなかったのですが、切羽詰まるとやらざるを得ない。

 自炊をしてから何が良かったかというと栄養について考えるようになったことです。マレーシアも含む東南アジアでは揚げ物が多く、そして糖質も多く含まれている食事が多い。外食では野菜がないことも多く、ご飯にチキンの揚げ物だけというのもあります。自炊をすると野菜をどうするかをいつも考えるようになりました。自炊をしてから5キロほど痩せたのもその成果です。

 また、以前にインドネシアで住んでいたとき、めまいがよく発生しました。それは「栄養が足りない」と言われ、そのときはガヴァジュースを飲めといわれて、頻繁に飲んでいたときがありました。やはり外食中心の生活になると栄養が偏るのでしょう。それを考えると、少し面倒ではあるのですが、自炊をするようにしたほうがいいかもしれません。僕の場合は炊飯器のみで何とかやりくりしていますが、今はいろんな調理法がYoutubuなどからでも簡単に入手できるので、栄養を考えるには海外でも自炊がおすすめなのです。

■水分補給

 これは特に東南アジアでの話ですが、水分補給は常にする必要があります。

 人間は気づかないうちに水分が体から蒸発していきます。東南アジア島嶼部では常に気温が高く、日本にいるときより体から水分がなくなっていく量が異なります。さらに、気温が高いため、日本で同じように動くと感じる疲労も大きい。また、室内にいると冷房が効きすぎて体が乾燥します。毎日のように冷房のなかにいると体にもよくないので、水を飲んでおいたほうがいいでしょう。日本ではあまりミネラルウォーターをがばがば飲むことはあまりありませんが、東南アジアではいつも飲んでおく必要があるのです。マレーシアでは会社に1~2リットルの自分のボトルに水を入れて勤務中に飲んでいる姿をよく見ます。

 日本からの旅行者だと下痢をする人も多いようです。これは強い香辛料を食べたり、動き回ったりしているにもかかわらず、水分を摂らないため。人間は喉が乾いた時はすでに脱水症状を起こしているので、そう感じる前に喉を潤しておかなければなりません。だいたい2リットルは飲んだほうがいいとも言われています。

 また、東南アジアの道端には「きれいな」ミネラルウォーターを自分でもってきたボトルなどにいれられる自販機があります。ただ、これはその品質はまことに怪しいのでそれは控えたほうがいいでしょう。町中のスーパーには多くのミネラルウォーターが売られているので、ボトルを買うようにしましょう。

 ちなみに、マレーシアでのミネラルウォーターのボトルのキャップは青と白があります。青は基本的に浄水で、白が天然の湧き水だそうです。
 
 東南アジアでは浄水器がよく売られています。ペットボトルは毎日飲むとゴミが増えるので、浄水器を自宅につける人も多いです。最近は器具は安くなっているので、つけるほうがおすすめです。東南アジアの水はそのままでは飲めません。マレーシアでは水道管が50年前のものを使っていたりするので、塩素も途中で消えたりし、水は汚いと言っていいでしょう。コーヒーのような水が水道から出たこともあって、独自に浄水器をつけるなどして日々使うようにしたほうが懸命です。

■運動する

 さて、最後に運動です。

 マレーシアの場合、日本と違って歩く習慣があまりありません。どこにいくにも車か二輪車になり、そんな生活をしていると運動不足になります。日本では公共交通機関が揃っていてやはりあまり歩かなかったりしますが、海外でも同じことをすると気候もあって病気になりかねません。あまり健康的でない食事をしつつ、施設内にじっとしているのは健康上よくありません。

 僕はもともと運動嫌いでしたが、ぶくぶくと1年で10キロも太り、コレステロールが危険値に達してから運動するようになりました。今では朝の出勤前に筋トレを少しやり、週末もジムで汗をかくようにしています。

 運動は言わずもがなで、健康を維持するには大切です。筋トレをしていくとストレス耐性にもなり、一石二鳥。先に精神面の記事でも書きましたが、無意識のストレスが溜まり、意識せずとも海外ではストレスが溜まっていくものです。その解消法の一つとしては運動を定期的にやっていく必要はあります。

 運動は筋トレだけでなく、何でもいいのですが、ジョギングなど外でやろうとすると、東南アジアではスコールが突然降ったりするので、やはりジムで決まって時間にさっさとやるのがいいでしょう。最近は健康志向が広まり、アジアでもジムなどが充実しています。何かの障害できょうはできないというのを避けるためにもジムは大いに利用する価値はあります。


 海外生活は日本で思っている以上に過酷です。日本だと日常生活のことはほとんど知り尽くしているので、問題ありませんが、海外ではその基盤となることを何も知らないととても苦労したりします。考え方や風習、習慣、常識の違いは、いつでも笑って済ませられればいいですが、そうともいかずストレスをつのらせていくことにもなりかねません。

 そのためには健康的で規則正しい生活をし、食事も美味しいものを食べるようにする。月並みな言い方なんですが、結局こういった生活が海外でも幸せにつながっていくような気がします。せっかく海外で生活を始めているので、大きな目で健康的に柔軟な考えで過ごすようにしましょう。

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