見出し画像

ネガティブを否定することは人間性を否定することと同じ

だいたい、否定すること自体がネガティブなんですけどね。何を言ってるか分かりませんね。

芸術は人間の表現

芸術(アート)はしばしばネガティブな意味合いを内包していますよね。

芸術は「衝動」から始まるもので、もし芸術にモチベーションがあるとすればそれは衝動です。

とても人間らしいモチベーションであるし、当然ネガティブなものだってあるでしょう。

  1. 怒り

  2. 憤り

  3. 悲しみ

  4. 憂い

  5. 屈辱

  6. 逃避

  7. 怠惰

  8. ・・・・

てらうことなく表現するから芸術に感動や奥行きが生まれるのです。

放蕩息子

単に自分がたまたま知っているアートの話をしますが、ギュスターヴ・モローの作品に「放蕩息子」というものがあります。
同じタイトルの絵は他の作家も描いていますが、モチーフは聖書の中の話なのですよね。

この話は最終的には喜びを得る内容なので、趣旨そのものがネガティブではないのですが、生身の人間を表現するのにネガティブは避けて通れないのです。

クリエイターもいろいろな表現があっていい

デザインなど、なにか社会的な直接的に幸福につながる活動はともかくとして、アート作品や小説や写真というものは、人間の本質を描くことも多いから、決してネガティブを否定する必要はありませんね。
自由に表現すればいいのです。

機械化からコンピューター化へと、どんどん合理的になり生産性が上がっていく世の中にあっても、人間の感情や衝動は失われることはありません。
そういったものを大事にできる社会が、幸せな社会だと僕は思います。

この記事が参加している募集

SDGsへの向き合い方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?