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『大吉原展』 東京藝大美術館

東京藝大美術館で開催中の『大吉原展』に行って参りました。日曜日ということもあって、かなりの混み具合。しかも圧倒的に若い女性が中心。

こちらの展覧会、始まる前から何かと話題になってましたので、内容その他は記事でご覧になった方も多いと思います。

吉原の歴史から、吉原のしきたり、最後には精巧な吉原のミニチュア模型で盛りだくさんの展示。

かなりの人だかりだったので遠目に眺める感じで鑑賞していたのですが、基本的には浮世絵が中心でした。

年明けの千葉市美術館で企画展していた、鳥文斎栄之の作品もいくつかありましたが、いずれも大英博物館所蔵。栄之の良作が海外に散逸してるのを改めて実感。(本展覧会とは関係ないですが…)

高橋由一の《花魁》(重要文化財)も展示されてました。

今までは「なんか花魁ぽくないよなー」と思っていたのですが、近くに展示されている花魁の浮世絵と見比べると、面長な顔つきから、あのド派手な髪型まで高橋由一の《花魁》とそっくりなのです。これは、新しい発見でした。

今回、事前に展示作品をチェックせずに行ったのですが、鏑木清方の作品も来てました!

《一葉女子の墓》と《たけくらべの美登利》

 向かい合って展示されていましたが、何故かこちらの作品は皆さん素通り。(吉原っぽくないから?)おかげでじっくり見入ってしまいました。

なぜ『大吉原展』にこの作品が?と思って調べたのですが、樋口一葉の『たけくらべ』って吉原界隈が舞台でかつ、遊女の姉を持つ美登利の淡いラブストーリーなのですね。

《築地明石町》と同じくらい素晴らしい作品。綺麗なんですよねー。2年前の『鏑木清方展』@東近美にも出ていたようですが、はっきり覚えておらず…

少し前のアーティゾン美術館で、樋口一葉を描いた『一葉』をみましたが清方は一葉が本当に好きだったんでしょうね。

※一番下に《一葉》の画像あり。

『大吉原展』から少しそれました…

 本展覧会に来る前に、トーハクの常設に寄ってきたのですが、そちらは圧倒的に外国のお客様中心。
甲冑のコーナーに皆さん見入ってました。

一方、トーハクからすぐの場所にある東京藝大美術館での『大吉原展』。こちらは、ほぼ100%日本人で女性比率が7、8割。

近所なのにコントラストの差が激しいなと…。
トーハクの欧米ファミリーが見に来たら、どう感じるのかなーなどと思いながら谷中霊園を抜けて帰路に着きました。

そして週末には『たけくらべ』を読んでみようかなと思ってます。






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