愛殺ワールドブック、リテイク多すぎ案件【11月東京文学フリマに向けて】
愛殺ワールドブック作成についてです。前回の記事はこちら。
愛殺についてはこちらを。
海外ファンタジー風のダークファンタジー小説です。
そもそも名前決めから苦労した
この本の名前ってなんだと思います????
イラスト集ではないんだよね。ページ数としても、全68ページ中イラストは23ページ分しかありません。(しかも見開きで配置しているのもあるので、おおよそイラスト数的には10枚以上くらいかな。)
小説は前の記事のとおり、2万字分くらい。ページ数にすると18ページ。
えじゃあ他になに書いてんねん……??????
え、えっとぉ…。
奥付で3ページ使ったやろ…。プロローグで3ページ使ってるやろ…。エピローグ的なのでも2ページ使ってるし、あとはロゴとか異世界アルファベットとかなんかもういろいろ。
とりあえずかっこいい本にしたかった←
でも名前が本当に決まらなくて。アートブックもイラスト感強くて嫌だし、スタイルブックはどうやらファッション関係の雑誌ぽいし、ファンブックは無難なところで間違ってはいないんだけど、「愛殺知ってる人が楽しい本」ぽくて嫌だなと思ったのでボツ。(愛殺初めて知る方でも楽しめる本であるため)
コンプリートガイドとかも全然コンプリートはしてないのでダメ、ガイドブックもファン向けっぽいのでダメ、資料集や設定集は小難しい本っぽいし文字多めに見えるしファン向けっぽいのでもちろんダメ。
最終的にワールドブックにしました。(1分前に10秒で決めた)(また変えそう)
本のタイトル(たぶん)Vermythic Worldだから、ヴァーミシックワールド・ワールドブックになって意味わからんことになってるけどまぁいいでしょ。
ロゴ
実はこれはけっこう前から作っていました。
ロゴを作っている当時は、ひたすらにハリポタのホグワーツレガシーのロゴが美しすぎてめちゃくちゃあのロゴになりたかったです。(???)
私のロゴも、ファンタジーみあふれる立体感のあるロゴにしました✨
ポイントはやはりMが欠けているところとかですかね……。
この通り、『愛した人を殺しますか?――はい/いいえ』ロゴも欠けているところがありまして。(あえて詳しくは説明しない。この本を買うと一応解説されてる、一応)
愛殺シリーズはやはり『歪み』がひとつのテーマなので、あえて歪さや奇妙さ、おかしさを出していった次第です。
表紙デザインの推移
初期案
最初はラムズのイラストを使って、このVERMYTHICのロゴを入れるだけのデザインにするつもりでしたが、この本が別に『イラスト集ではないし、ラムズのための本でもない』というところから、ボツになりました…。
とはいえイラストを使わないわけにはいきませんし、でも愛殺世界を示すイラストって…?と考えた結果、ラムズの船長室になりました😇
(結局ラムry……)(背景なのでセーフ)(宝石沢山の異常性は愛殺世界っぽいので大丈夫……)
※ラムズについてはここからどうぞ
スクショです。グレー部分は作業画面の色なのでお気になさらず。
でもこれだとちょっとお利口さんすぎるデザインだなぁということで、いろいろ試行錯誤しました。
推移
このへん一人で永遠にいじり続けていたデザイン……。途中で英語のテキストボックスが斜めになっているのめっちゃいいなとなり、それをデザインに取り入れることにしました。
このデザインにもっていきましたが、友達デザイナーさんに「やりたいこと詰め込んだだけ、なんでこうなってるのかわからない」等々言われてしまい……ww (でも今見返すとこれがなんかダサイのはわかる)(だがしかし当時は完璧だと思っていた……白目)
ちなみにこの↑最後のデザインにするのに四時間くらいかかってます。かかってるというか試行錯誤していたというか……。
デザインってイラストや小説とは違う形で時間がかかるよなぁ…。これってもっと有名デザイナーさんとかでも同じなんだろうか。それとも私が未熟だから…???
完成形
いえーい!!!!!!!
デザイナー友のアドバイスを受けてこれに決定しました…泣。
雫にしたのはやはり愛殺っぽいか…?と思ったのと、四角だとどうしても固くなってしまう&背景の英語のテキストボックスと被るからですね。
テキストボックスの傾きと雫の傾きも揃えました。
英語使い過ぎ人間
見ての通り背景には英語がびっしり入っているわけですが、これは『愛した人を殺しますか?――はい/いいえ』の冒頭の英訳です笑。deepL翻訳を使いつつ、翻訳しました。
読む人はいないと思うし読むためのものではないので英訳推敲はかなり甘いですが、船の名前は斜体にするんだなぁとか、ここは慣用句だから引用符つけようかなぁとか細かい調整はしました。
もしこの本を買った外国人がいたらやばい……英訳の雑さが……。まぁ致命的に間違えているところはないと思うのですが。
奥付のデザイン推移
なぜ私は奥付を3パターン(?)も作っているんだ……。
最初は、本体表紙の裏表紙に書くことなにもないなぁと思って、その裏表紙にクレジット一覧を入れてました。
そもそもクレジット表記はしない予定だったんですよ。このページだけ用意しようとしていた。↓
なぜなら、使用したイラストの近くに必ずTwitterIDと絵師さんの名前も載せていたからですね。
でも途中で、『これ……クレジット入れられねえが……』というページが現れ、急遽、どの絵をどの方が担当したか最後に書く必要がでてきたわけです。
とはいえ、別にデザイン的に入れられなかったわけではないです。(つまり私の自己満で入れなかったわけじゃない)
見開きに全面で載せる絵が何枚かあり、そこに文字を入れられなかったってことですね。
だって絵に文字被せるのどう考えても嫌だろ!!!!!
これは私のデザイナー脳が言っているというよりは、絵自体のことが好きなあまり入れなかったってことですね…。いくらクレジット表記とはいえノイズ(要は邪魔)になっちゃうので。
でも、最初の真っ黒背景クレジットはあまりに『映画クレジットぽさやばいな…』となりました。しかもデザイナーさんに「愛殺は黒使っちゃだめだろ」と言われ、「たしかに…。他の友達にも暗黒教典っぽい」って言われたしなぁと思い…。
奥付ももう少しおしゃれにしたいな、とまた試行錯誤しました😇
これが最終形態です(息切れ)
左ページにこれを配置するので、右側は白紙です。それもまたおしゃれ……。画質が死んでいますがスクショなのでお気になさらず(再)
そして皆さんがよくやるアレも入れたいなと思いました↓
QRコードは敵
QRコードって大きさの制限もあるのでお洒落に配置するのが難しいんですよね。デザイナーの敵って書きたいところですが、人によってはQRコードデザイン大好きな方もいるかもしれないし、主語を大きくするのはよくないので止めておきました笑。
私は基本QRコードを入れるのにいつも苦労しています。また、同人誌の奥付にQRコードを入れるとどうしても『同人誌感』が出てしまうので(※個人の感想)、自分の本『愛した人を殺しますか?――はい/いいえ』には入れていません。
今回の本はワールドブックということで、まぁいわば映画のパンフレットとかそういうのと同じ類いだと思うので、入れ方を間違えなければ同人誌感は薄れるかなと…。(同人誌作ってんのに何言ってんだこいつ)(私は限りなく商業本に近い本を作るのが趣味)
そこでこう!!!!!
はいオシャレ~~~~~~~~~
(今思ったけど、この下発行日ではなくurlを記載するべきだったのでは………まぁいいかもう……入稿したわ…)
ちなみにQRコードは海の背景になってます。これ。
元々もっと明るい昼の海でしたが、加工で夜の海にしましたw
まあ、いつものごとく「感想はこちら」とかやってないんですけどね……。いやほしいけどさ感想……。でも入れると雰囲気壊すんだもん……。
これについては別の記事でまとめました(は??)
各種デザインページ紹介
ネタバレになるので全部は公開しませんが(ただ本格的に売るのは次の次の文フリくらいになりそうなので、ネタバレしたところで誰も覚えてなさそう)いくつか紹介してみます。
読ませる気ない小説第一弾~~~~~
一応日本語にしたんですが、読むのめっちゃ大変です。一応上から下に読めば文が繋がっているんですが、上と下が離れすぎているので行を間違えそうですねw
Gでのマークである理由は読めばわかります(は?)("読ませる気ない"とは?)
イラレを駆使するとこういうことも簡単にできるので(簡単ではないし微調整は大変だった)、楽しいですね~~!!
ちなみに左ページラムズイラストの腕の方が切れてますが、ここはノドで見えなくなるはずなのでセーフなはずです。3mmしか開けてないから多分大丈夫……。どうしても絵師さんの描いてくれた絵を1mmだって消したくなくてこういう措置を取りました😇
メアリイラスト
メアリちゃんもちゃんと入れた!!!!!
私にしては珍しい!!!!(ラムズ贔屓しまくってる女)
このイラストもとても綺麗ですよね……。
ちなみにこれはテイク1くらいの入稿データなので(実際はテイク20くらいある)塗り足しの調整をしていないのですが、メアリの右側はこれまた3mmくらい元の絵ではないものを足しています。
具体的にいうと、フォトショくんの背景を延長するような機能を使って、続きを無理やり機械に描いてもらい、それを塗り足しに入れてるってことですね。
具体的にはこの右半分が自動でつくったやつ。微妙に違和感がありますが、ここはノドで隠れるし、そもそもB5サイズ外の塗り足し3mmのところなのでまったく問題ありません。(右端の黒いのは作業画面)
え? そもそも塗り足しがなにかって…??
この通り、塗り足しは予備の絵みたいなものなので、印刷されないこともあります。だからこそ絵師さんの描いた絵を無駄にしたくない莉斗は、見えない部分だからということで自動色塗りを使用しましたw だってメアリの髪の毛とか切れたらやだもん……。
ボツページ
一応『愛した人を殺しますか?――はい/いいえ』の一巻後書きを引用したもので、夢伽莉斗のページ作るかぁ…?と思って作ったんですが……。
なんかデザイン決まらないのでやめました。あとはフリー素材の画質が悪かった。泣いた。
これはラフ案なので配置とかがけっこう雑です。
この左上のフォントは好きすぎたので別のデザインで使っています。
終わりに
他にもいろいろページはあるのですが……
こうして見返すと、この二週間?三週間?何をやっていたんだ??ってくらいシンプルなデザインなので悲しくなってきますね…。
見た人もあまり「デザイン!!すごい!!」とは思ってくれないかも。
でも、うーん。
例えば「G」のページとかはインパクトあって映えると思うんですが、奥付はそうたいしたことをしているようには見えないと思います。他にも似たようなページはたくさんありますが、まぁたぶんデザイナーがやるのとそうじゃない素人がやるの、結局出来上がったものを比べれば違いがでる……んじゃないかなぁ。
商業本っぽい美しさって、ぱっと見たときのインパクトじゃなくて、手に取ったときの違和感のなさだと思うから……。タブン。
そういう意味では、どのページもかなりデザイナー友にアドバイスをもらったので、私もまだまだなんだなぁって。
このあとは、今回のワールドブック作成で大変だったことなどをまとめた記事を出します。(まだあるの?)
あでゅ~💎🌒
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