見出し画像

【口笛BAR開店!】推し“飲むリエ”と、「お酒と幸せ」について考える年末年始

いらっしゃいませ!本日は、口笛BARにご来店ありがとうございます!!
当店では、お客様がいい時間とお酒について想いを巡らせるのに最適な環境をご用意しました。ぜひ今宵は「武相の地元食材」を使うシェフの創作料理,当店の「飲むリエ」が料理一皿ごとに相性が最適と選んだお酒たち,そしてこの私が奏でる口笛のピアノ弾き吹きをお供に、お客様と存分に語り合えれば幸いです。

ちなみに料理とお酒は、こちらのお店が創作した品&チョイスとなります。2ヶ月熟成した肉を薪焼きで楽しむのが定番で、何度通っても飽きません。

町田のお店で、「武相」という地元(東京西南~横浜北部)食材を活かし、都心に出ずとも、相応のお値段で最高の料理を!との想いで始めたそうで、「飲むリエ」とは(ソムリエと似ていますが)シェフの料理と化学反応を起こすお酒を選ぶプロのこと。最高のお酒を選ぶだけでなく「お客様ごとに、この一皿とシンデレラフィットなお酒は何か?」を、とことん追求してくれる専門家なのです。AIがいくら進化してもできない仕事だと思います。

さてさて、前置きが長くて失礼しました。ではまず、ウェルカムドリンクをお楽しみくださいませ。食事前にさっぱりして、お口を整えて頂けるかと。

オーストラリアのスパークリングワインに
地元で獲れたオレンジを合わせた一品でお出迎え

それから、BGMとして私の口笛弾き吹きをお流ししますね。懐かしのBilly Joelから『My Life』を選曲しました。「飲むリエ」も然りですが、お客様にも独自の人生があり、それに他人がとやかく言うものではありません。ただ時折、美味しい食事とそれに合うお酒でリフレッシュできれば、揺らぐことなく歩んでゆけるのではないかと。そんな想いでお聴き頂ければ幸いです。

ではここからコース料理に入ります。まずはアミューズからお楽しみを。

ガラス容器には山百合ポークと武相野菜の煮物を
唐辛子の葉には山芋揚げのキャビア乗せを
お酒はフランスの白ワインピノグリ
キャビアにもお芋にも相性抜群です

お客様にとって今年はどんな1年でしたか?…次のステップへ準備してきたが、タイミングが分からない…なるほど。私もそんな時期がございました。ただ時代はますます不確実さを増していますから、他人や時代に合わせようとすると生きづらくなるばかり。ご自身で機が熟した時が好機なのでは?

ズワイ蟹と白菜のミルフィーユに
レモンと椎茸をすりおろしました
白蕪のすり流しとお召し上がりください
お酒はスペインの白ワインアルバリーニョ
華やかな味わいが料理の彩を増します

それで失敗するのが怖いと…それは誰しもそうですね。ただ失敗にも「賢い失敗」というのがあるそうで、Googleではむしろこれを推奨しているとか。不確実な時代には、先に失敗した経験がむしろ財産になるそうです。だから自分なりに仮説を立てられたのなら、挑戦の準備は整ったと言えるのでは?

古代米のリゾット&チーズの上に
フォアグラのキャラメリゼを乗せました
クローブと果実酒(サングリア)を付けて
金柑の香りと共にお楽しみください
お酒は甘口の貴腐ワインが合うのです
デザートのような濃厚さを堪能しました

化粧品のご研究をされているのですか!…素晴らしいですね。男性でそれは希少かと。不確実な時代ですから、昔の様に一人で何でも出来るようになる時間はなくて、今はオープンイノベーションで仲間を探す方が手っ取り早いのだそうで、そうするとお客様のような希少な専門性には、目が止まり易いのでは?願わくばもう1つ希少性を加え、検索1位になれると最高ですね。

ローストしたエゾ鮑(アワビ)を
春菊とブロッコリーのソースで
お酒は(ご要望により)赤ワインを
重ためで辛口のイタリアのシャルドネが
意外と海鮮を引き立ててくれて大満足

会社選びに迷っておられるのですね…ただ会社の将来もしょせん不確実ですから、3~5年単位で自分の仮説が実現できるかだけ吟味して、あとは社外のネットワークが肝要かと。私も自分の専門性を高める過程で、お互いに補完できる仲間と出会い、今に至りますので。ご自身の専門性を積極的に発信されたら、きっと志の輪が広がりますよ。“志本主義”の世の中ですから。

メインを前にワイン以外でお任せしたら
福岡のジンをグレープフルーツカクテルで
何と市場に出ていない貴重品だそうです
ジンの薬味とフルーツの苦みが相俟って
海鮮にも熟成肉にもとっても良く合いました

ご自身がアトピーなのですね。だから化粧品に興味を…ご自身のストーリーはとっても大切だと思います。フェイクが横行する社会では、物語の迫力が信頼の源泉になってゆくと思うので。先ほどの”志本主義”も、つまりは志に至った物語同士が惹き合うのですよ。

メインの付け合わせに地元(武相)野菜を
塩パンに入れて焼くことで
程よく味付けするという丁寧さ
野菜の美味さを引き立てる絶妙な塩梅でした

化粧品の開発で発想を求められるが、大変ご苦労していると…分かります!私も日々発想が勝負の仕事ですから。ちなみに発想にも先ほどの物語が関係しているそうですよ。いわゆる「SFプロトタイプ」ってご存じですか?

メインのサーロイン(2ヶ月熟成,薪焼き)
お塩は3種(シチリア,アルプス,室戸)
レアに見えますが熟成なので柔らかく
何度でも食べたくなる奥深い風味
お酒はスペインの赤ワインセンシベル
珍しい葡萄種らしく濃厚な味わいで肉と競います

SF(サイエンスフィクション)的に思考を飛躍させることで、多様な専門家が議論する土台を作るという考え方だそうです。恥ずかしながら私も勉強し始めた所なのですが、土台だから正確性は問わないそうで、正確かどうかが分からない位にまで飛躍しないと、議論に値しない…と言われていますね。ただ専門性を踏まえないと議論にならず、そこがファンタジーとの違いなのでしょう。専門性を踏まえつつ飛躍する…その塩梅が難しい気がしますね。

デザートはショコラショー(ホットチョコレート)
アイスとの温度差コラボをお楽しみください

では一度、SF小説でも書いてみようかな…ですと?素晴らしいお考えです!実は私も毎年、星新一賞に応募しているのですよ。ほら。こんな風に物語で人は繋がれるでしょう?今宵は2人でプチ”志本主義”を実践できましたね。

本日はご来店いただき、誠に有難うございます。実に幸せなひと時でした!またお話できると嬉しいです。ではこちら、次回のご参考までに。

またのご来店を、心からお待ちしております!

(この物語は、息子との実際のやり取りに着想を得た創作ストーリーです。もちろんお店とお料理、ノムリエも実在します…が「口笛BAR」はここnoteだけに存在するフィクションです。ではまたお会いできるのを楽しみに!)


この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?