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【詩】迷いながら生きるしかないんだよ

迷っている君へ、それでいい。

迷っている時、君は苦しいかもしれない。
でも、「迷うこと」と「苦しいこと」は=
ではない。君は、恋人と服を選ぶときに苦
しむことはないだろ。「迷うこと」、それ
は健全なことだ。「迷うこと」ではなく、
「答えが出ないかもしれないこと」に苦し
んでいるんじゃないかな。でも、君が本当
に答えを求めるなら迷うしかない。悩むし
かない。揺らぐしかない。答えなんてもの
は簡単には出てこない。もし簡単に出てき
たら、そいつは詐欺師だ。気をつけろ。も
っともらしいことを言って君を暗闇へとい
ざなう。君は答えというものがあると思っ
ているみたいだが、正直それすらも疑わし
い。まぁ、でも、好きなだけ迷ってみたら
いい。今の君に答えなんてないって伝える
ことは、絶望の谷に崖の上から突き落とす
みたいなもんだ。答えというものがきっと
ある、そう信じながら、詐欺師に騙されな
いよう気をつけながら、迷い、悩み、揺ら
ぎ続けるんだ。そしたらどうなるかって?
さぁ、どうなるだろうね。そりゃ君の人生
だから。君の人生らしくなるんじゃないか
な。無責任?ごめんよ。でも、だって本当
さ。僕らはみんな同じ人間だけど、同じ人
は一人もいない。君の人生は君の人生らし
くだけなる。でも大丈夫。僕は君の人生は
素晴らしいものだと思うし、素晴らしいも
のになると思うよ。だって君らしい人生だ
から。分かるかい?大事なことは一つだけ。
人生に絶望しないことさ。君らしい人生な
んて、どんなものか誰にも分からない。も
ちろん君にもね。終わってみないことには
さ。君らしい人生だったと気づくだけ。君
は君らしさを信じるだけ。僕は僕らしさを
信じているし、同じように君らしさを信じ
るよ。君らしさってなにかって?君らしさ
は君らしささ。それは永遠に分からないこ
とだ。少なくとも君だけには。僕も同じ。
僕は僕がなんであるかってずっと考えてい
るけど、分からない。僕が僕を永遠に分か
りえないなら、僕が僕らしさを知る日なん
てこないだろうね。でも、絶望はしていな
い。僕が今日もまた迷って、悩んで、揺ら
いで、行きついた先がきっと僕らしささ。
僕は僕らしさを信じているし、ぎゅっと
抱きしめるつもりさ。人生に大切なのは、
信じる勇気とぎゅっと抱きしめる優しさ、
その二つをもつ覚悟だ。
ごめん、長くなったね。
最後にもう一度だけ。
僕は君らしさを信じているよ。

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