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然らば愛しき④
推しの最後の記録。首都外の誰もが知る大企業の本社勤め。出勤時間帯から仕事は超ハイスペ部門。モスグリーンが好みで鞄と冬上着は専らそれ。で電話も2台持ちで教授似の黒い眼鏡を時々愛用さる。マスクはグレイヘア映えの基本白。右手腕時計。多分都会人。通勤時観察ではこれが限界。
然らば愛しき③
身も心もバラバラになり深淵の底で体育座りで落ち込んでいた或る朝、出勤時間が違くなって久しい推しを通勤路の桜並木の後ろからずっと見る機会に授かる。色白に合うグレイヘア、右腕の時計。腰高にスリムパンツで脚の長さが際立つ容姿の良さ。不躾ながらじっくり観察。ごめんよ推し。
然らば愛しき②
同じ電車同じ車両同じ乗車口から推しと乗り合わせる通勤時間のほんの10分程の時間が生きるよすがになっていた。「枯れ専」故の早期然らば到来に心折れる。でもこの広い世界で色んな偶然が重なって貴方に逢えて生きてて良かったと思えたし、同じ空気なだけで世界一幸せな朝だったよ。
DOUTORで遭遇
女性2人男性3人の年配グループの会話が耳に。てか、専らひとりのイケおじ主導。ケンブリッジ、金沢賞賛、コロナワクチンの功罪、文春砲、裏金問題の話まで多岐に渡り、とうとう禁断の埴輪の美豆良はユダヤ人が渡来してた証拠だと力説始めたとこまではダンボで聞いてたんだけど。
GW
25日に26日〜6日迄連続休暇言われるのどうよ。無論、この休みが嬉しくないひとは存在せぬ案件。ただね、この贅沢な時間が勿体無いって話。読書三昧とか暇の潰し方は幾らも有るが、折角の長期連続休暇も如何に超円安なるも今から旅行計画の意欲もチケット、ホテル取れる実現性も皆無だしね。
古書店でディケンズ『荒涼館』を見つけた。昭和44年7月31日発行初版。定価900円(今回300円)1ページ3段570ページに及ぶ登場人物多数で有名な大作。『二都物語』『オリバー•ツイスト』『大いなる遺産』『クリスマス•キャロル』『デイヴィッド•コパフィールド』は未読。順次読予定。
『Last Days 坂本龍一 最期の日々』2
「読書とは「最高の賢人」達と話せる行為」教授が治療•創作の隙間に紙の本を読む姿に、あゝ本があって良かったと思ふ。「音楽」と言換えれば『Playing the Piano 12122020』は教授と同じ空間に居る感覚に没入出来る至福。
『Last Days 坂本龍一 最期の日々』
教授らしい逝き様に落涙。母を癌で亡くし、自身癌経験者には激リアル追体験。抗がん剤は良悪諸共全て殲滅せる劇薬と承知上なるも感覚喪失、脱毛、貧血、吐気と闘い乍らの選ばれし創作者たる教授には残された時間との闘いでもあり相当葛藤あったと思う。