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人間の知覚の性質②

こんにちは、AsianSTです!



今回は『人間の知覚の性質②』

をテーマにお届けします!😊



前回も知覚をテーマにお話しましたが、

その時に、知覚というのは

外界から受け取った感覚刺激を意味づけすること



そして

自分にとって必要な刺激を自ら選択して取り入れる

ことをお伝えしました。



*知覚について気になる方で、前回の内容を

 みていない方は是非ご参照下さい。



この説明を、作業療法士の木村順先生(面識はありませんが…)

が著書『育てにくい子にはわけがある』

で分かりやすく説明されていましたので

今回はその内容を紹介させてもらいたいと思います。



木村先生は、感覚統合療法の観点から

「脳がさまざまな感覚情報を交通整理する」

との言葉から以下のように説明しています。



想像してみて下さい

「ふだん、買い物に出かけた際に家から目的地につくまでに

 何台の車とすれちがいますか?」



おそらく、(私も含め)ほとんどの方は??でしょう。



これは、皆さんの視覚や数える力に問題があるからではなく、

はたまた、注意障害があるからでもありません。

 


しかし、台数はいくら考えても出てこないと思います。



木村先生はこのことを「感覚統合の産物」と説明されていますが、

私が「知覚の性質」としてお話しているものと同じだと思います。



言葉が違うのは、説明する際の切り口が違うということだと思います。



そして、私達の脳は

「今、自分にとって必要な感覚情報」

には、青信号を出して感覚情報を取り入れて

「不必要な情報」

には、赤信号を出して感覚情報を取り入れることをシャットアウトする、





つまり「感覚情報の取捨選択」が行われています。



これによって、私達の「適応行動」

今の例で言えば

買い物でスーパーマーケットに行くようなことが

難なくできる訳です。



木村先生は、感覚情報の取捨選択と言う言葉で表現されていますが、

まさに知覚の性質そのものだと思います。



そして、大切なことは

脳のなかで感覚の交通整理が適切になされることによって



「適応行動」と呼ばれる目的に応じた行動が保障されている

と述べています。



「知覚」「感覚の交通整理」は言葉は違えど、

人間の本質的性質という部分で切り口が違っても、

重なる部分というものが出てくるのだと感じました。



そして、その知覚を支えるためになくてはならないものは

やはり能動的な意識になると考えます。



能動的な意識があることで、目的のものに

注意が向いて、選択した感覚情報が入ってくる

と考えられます。



それでは今回も最後までお読みいただき

ありがとうございましたm( _ _ )m

それではまた次回お会いしましょう(*^▽^*)!



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