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【おうちで発酵・漬物】#17 夏を迎える前の、日干しきゅうりの軽やかなしば漬け

最近ようやく暖かくなって、みずみずしいきゅうりや生野菜を食べたいと思う日が増えて来た。春ですね。

先週五本入りで買ったきゅうりが二本ほど余り、ふと思いついてしば漬けの時のように切り、ざるにのせて天日干ししてみた。

昼前から4時間くらい干した状態

「ふと思いついた」というのは、私はきゅうりのしば漬けやキューちゃん漬けのように味付けのはっきりした漬物は、皮が縮んでしわが寄り、パリパリした歯ごたえのものが好きだ。

だが、その種の漬物に生のきゅうりを使うと、水分が多すぎるためそうした見た目や食感にはなりにくい。
もちろん生には生の良さがあるのだが、干すことでその点を少しカバーできないか?と思いついた実験である。

半日ほど干して上の写真のような状態になった。計量すると20g程度しか減っていないが表面はしっかり乾き、漬物になる準備が整った感じ。
ファスナー袋に移してせん切りにした生姜と3%弱の塩、梅干しを食べて残った赤紫蘇を加えて軽く揉み、袋の空気を抜いて口を閉じて常温で四日。

材料が少ないからか、或いは茄子を加えていないからか、袋がすぐに膨らむほど派手には発酵しなかったが、漬物っぽい匂いがして来たので本漬けへ。
水気を軽く絞り、梅酢を加え、冷蔵庫で一日から二日、味がなじむのを待つ。

この状態(本漬けがなじむ前)で食べても美味しいです

今回梅酢はあえて赤梅酢ではなく白梅酢を、赤紫蘇は梅干しに使った分を取り出したのは、初めてつくった時のしば漬けに近付けたかったから。

しば漬けは、発酵度合いや本漬けで加える梅酢の味、紫蘇の分量等で味が大きく変わる。

最初に漬けた分が美味しかったのは、市販の梅干しの容器から取り出した梅味のしみた紫蘇を使い、梅酢もちょっぴりしか入れなかったから=つまり味がかなり軽めに仕上がっていたからで、今回はその感じを目指した。

ただ、紫蘇をはじめから入れたのは初めて。その方が味がなじむかな?と思ったが、梅干しの残りの紫蘇だからか、さほどでもなかったかも。

まだ暑くないこの時期のしば漬けは、酸味や塩気を強くせず、浅漬けやサラダに近いような軽やかな味わいが身体にも優しく、美味しく感じると思う。
日干しをしたのも奏功し、生のきゅうりをそのまま使うよりも軽めの心地よい歯ざわりになった。

漬物もつくり慣れるとだんだんに自分の好みや体調、気候等に合わせた調整ができるようになって来てうれしい。
塩が少ないので日持ちはあまりしないと思うが(1週間くらいかな)、冷蔵庫に漬物がいくつかあると、普段の食事が少し豊かになる。

春らしい軽やかなしば漬け、簡単なのでよかったらお試しください。

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