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13歳少女、【BECKY】の復讐劇

ホームアローン?どこをどう見てホームアローンが引き合いに出てくるのか・・・。  
ホームアローンは一言で言うならガキが大人を小馬鹿にする映画じゃないか。
今回のベッキーは復讐劇だし設定も演出も全く違うではないか。無論、言うまでもなくコメディでもない。
え、じゃあアレか?こういうことか?
「小さい子供が主演だ。大人達をやっつけてる→あ、ホームアローンと一緒じゃん!」
ってか。どこに目をつけてんだよ全く。

導入でしっかり父親との距離感が描かれている。 思春期というのはそれでなくとも親との距離が生まれるものだ。そのスタートをきる年齢でもある13歳という設定に加え、この大事な時期に母親を亡くした事が原因で父親と隔たりが生じている車の中。そこへ追い打ちをかけるのが、父親と二人で週末を過ごすはずだった別荘に"父親がベッキーになんの相談もなく"招待していたとある黒人女性とその子供。それは父親がベッキーに黙って結婚を決めていた相手とその息子だった。これにより更に父親との溝は深まってしまう。

上記したところまででもうある程度面白い映画になるのではないかと私は期待が膨らんだ。  本作のスパイスとなったのはやはり、トランシーバーでのやりとりだろう。その中でもベッキーが放ったこの一言。
「いい子の時はとってもいい子。でも悪い子の時は恐ろしい子でした」
この台詞は作品にピリッ!とスパイス、そして立体感を帯びさせ隠し味となった一言だったように思う。

大人達の始末の仕方も、思春期ならではというか感情の爆発で治りがつかなくなったとでもいうような歯止めが効かない、思いついた殺し方を全て実行に移してしまうその様は圧巻!見ていて心地がいい程だ笑
ベッキーにしてみればそれはそうかもしれない。唯一の肉親を目の前で銃殺それたのだから。

この作品は私の中では100点満点中の93点だ。 【Mr.ノーバディ】【ジョン・ウィック】などの部類が好きなら是非見てほしい作品だ。

再度言わせてもらおう。
ホームアローン?これが?

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