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パートナーの多すぎる飲み会は許せる?

私がお付き合いしている彼は、いわゆる酒のみである。
家でも基本は晩酌。多い時には週に5日以上飲み会で家を開ける時もある。

付き合った当初は「なんか声が聞きたいな……」なんてラブモードで夜に電話をすると、電話口の声が騒がしい……え、いま飲みに行ってるの?なんていう日々が日常茶飯事だった。

同棲が始まってからは、さすがに週に1~2回ほどに彼の飲み会のベースは減った。
けれども冒頭で述べた通り、忘年会シーズンなどは毎日といってもいいほど飲み会は入るし、終電で帰ってこないこともざらだ。

そのことを、職場の同僚に話したら「え!?心配じゃないの?」と、結構な割合で驚かれた。

というのも、どうやら世のカップルは、帰宅時間やお互いの飲み会やらなんやで、かなりの人が揉めているらしい。

私は、彼のハード飲み会ライフの詳細をあまり把握していない。

平日の夕飯係の担当は私なので、飲み会で夕飯が必要ない日は把握している。しかし、彼が“いつ、どこで、誰と、いつ帰ってくるのか”は詳しく聞いていない。

ちなみに女と2人で飲みに行ったことがあるのかわからないが、女2に彼氏1というのは過去にあった。(電話したら女2人と飲んでた笑)

「彼氏さん誰と飲んでるのー?」という同僚からの質問に、呑気に「えー?さぁ。会社の人じゃなーい?」なんて言っている私に対し「甘い!」「女じゃない?!」などと、妄想を爆発させていた同僚たち。
その後、飲んでもいないのに恒例の女子会トークみたいにいつまでも『彼氏の飲み会について』について熱く語っていた。いや、仕事しろ……て感じだが。

何はともあれ、同僚の話を聞いていると「誰と飲みに行くかは聞かないと不安」という人が多かった。
中には「残業とかしないで家にいてほしい」「同棲しているなら家で過ごす時間を優先してほしい」と、それはちょっとソクバッキーで相手も圧迫感を覚えるのでは、と不安になってしまう人もいた。

同棲している期間や、2人の性格にもよると思うが、圧倒的に"誰と"飲むかという相手の点においては共通して皆気になるようだ。

彼からの愛情表現が豊かだと、交友関係が気にならなくなる。


一方、飲み会や友達との頻度でいうと、私はスーパーインドアなもので、基本的には家にいる。友達との予定も、大体月に1~2個程度。

さすがに学生の時は週に1回ぐらいは飲み会やご飯に行ったりしていたが、社会人になってから1週間に1回コンスタントに予定が入っていると、月終わりの方には「何だか今月は以上に疲れたな……しんどい……」という気分になってしまう。

同棲を始めた当初、彼に「無理して俺に合わせないで友達と遊んできていんだからね!?」と言われ、「あ、うん?ありがと……」なんて会話を交わしたことがあったが、当時の私は正直何も合わせていなかった。(通常営業だわ、ほっとけって感じ笑)

こんな風に対極的な2人ではあるけれど、それほど相手の交友関係では揉め事なく過ごせている。

それは、きっと根本的に私が1人の時間を愛しているから……というのも勿論あると思うが、彼の愛情表現が豊かだから、というのが大きいだろう。むしろ、これに尽きるといっても過言じゃない。

彼は私を愛している、というのを体の芯まで染み渡らせてくれているので、きっと飲み会で不安に思うことが少ないのだと思う。

彼は私を不幸せにするようなことはしない……こう自信をもって言える関係であるならば、過度な束縛や「ずっと家にいて!飲みに行かないで!」となってしまう状況は、少なくなる気がする。

ソクバッキーになるのは、自分が理由?相手が理由?

人が過度に束縛してしまう理由は、私は大きく2つあると思っている。
不安になりやすい人は、自分はまずどちらのタイプなんだろうと考えてみるといいと思う。

1つ目は、自分に問題がある場合。何だか別に、相手が浮気をしているわけではないのに不安になってしまう、というパターンだ。

自分に自信がなかったりすると、相手がしっかりと愛情を送ってくれていても、それ以上に過剰に求めすぎてしまったり、疑い深くなってしまう。過去に浮気された……という方も、この沼に陥りやすい気がする。

2つ目は、相手に問題がある場合。
過去に浮気をしたという人や、嫌だといった行為を相手が繰り返しするパターン。

自分の心によく聞いてみて、パートナーがこの場合は残念だがお別れを……の方が個人的にはいいとは思う。もちろん、そんなに理性的でいられないのが恋愛だというのは理解しているが、人はそんな簡単には変わらないし変われない。

ちなみに、ここからは偏見だが、こういう自分勝手な行動をする相手に限って「元彼女、彼氏がメンヘラでさー」と話すことが多い。それを聞いた私は「メンヘラにさせているのは貴様だ」心の底から怒り狂い、どうか彼らの足が一生臭くなるような罰が当たればいいのにな、思ったりする。

彼らって「パートナーがメンヘラだから」という理由で思考を停止させてしまっていて、なぜ愛する人がメンヘラになっているのかを考えない。
「相手が少し束縛性なだけ」と相手のせいにしてしまうので、あまり改善は見込めない気もする。

あと、これも超個人的な意見になるが、自分の過去でも現在でも、お付き合いしている人を"メンヘラ=メンタルヘルス"などと病人扱いする言葉を発する人とは、すぐさま離れたほうがいい。

少し脱線してしまったが、ようは表面的に「飲み会に対する価値観を合わせる」だけではなくて、根本的に解決をしないと、飲み会や交友関係に関する問題は、永遠に揉め続ける気がする。

愛を伝えて、愛を受け取る。

とはいえ「自分は愛されているから大丈夫-!束縛もしないし、全然飲み会オッケー!楽しんできてね☆」というメンタルでいるには、彼が愛を注いでくれる以外にも、それなりに私も努力が必要だ。

常日頃から意識しているのは、愛を正しく受け取ること。
これがとても大切だと思う。

案外、"受け取る"って難しくて、相手がメッセージを送ってくれているのに気づかず、付き合いたての時は私もよく「どうして愛情表現してくれないの!?」とぷんぷんしていた。

そんな当時出会ったのが、ゲーリーチャップマンの『The Five Love Language 愛を伝える5つの方法』という本だ。
この本では、人は愛を伝えるために5つの言語を持っているという。

恋愛においては、自分とパートナーがこの5つの言語のうち、どれを第一言語としてるのかを把握することが大切だと述べている。
自分が欲しいもの、相手が欲しいものは違うということを前提に考えようよ、というもの。

この5つの言語について少し説明する。

1つ目の言語は、肯定的な言葉。
「すきだよ」「かわいいね」「かっこいいね」という、いわゆる相手を褒める言葉や、共感することで愛情を伝えるタイプ。

2つ目は、時間。
これは言葉の通り、一緒にいる時間で愛を感じるタイプ。自分の持つ時間を、どのくらい相手に使うかで愛情を測るのだ。

3つ目は、贈り物。
これは、物質的なプレゼントなどを貰った時に、強く喜びを感じるタイプ。ちなみに、本書で言及してはいないが、お金もここに含まれると思っている。(人によっては4に入るかな?)

そして、4つ目はサービス行為。
これは、日常の家事や旅行の計画、相手のための努力といった行動で表されるもの。

最後の5つ目は、身体的なタッチ。
ボディータッチやキスといった、恋人らしい関わりだ。

2人の言語が一緒だったら相性はいいが、別に違っていても問題はない。相手に合わせて、愛情表現をすればいいだけなのだから。
第一言語を主語として、いくつか複数の言語を持つ人もいる。

ちなみに私は①パターン。
どのパターンも微妙に持っているのだが、案外一番欲しいのは言葉だったりする。

私が常日頃から満たされた気持ちでいられるのは、彼が私の第一言語を理解して、正しく愛を注ぎ込んでくれるからだろう。そして私自身、ちゃんと愛の電磁波はキャッチするよう心掛けている。

そのおかげで、私は心から彼を飲み会に送り出し、早々にベッドに入って幸せな夢を見れる。

少し話が大きくなってしまったが、言いたいことは"飲み会の価値観"という小さな議題でも、根本にあるのは、愛の伝え方や2人のすれ違いの可能性もあるんじゃない……?ということ。

彼、彼女が飲み会や友達と遊びすぎるのが嫌……なんて人は、単にパートナーに合わせる、といった表面的な行動だけでなく、ちょっくら自分の内的な心の様子や、愛の伝え方なんかを振り返ってみてもいい気がする。

あと、個人的に誰と飲みに行くかくらいは、全然ソクバッキーじゃないと思う。


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