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島のおばあさん

 島のおばあさんはバナナを育てています。
 島のおばあさんは今日も雨が降る前に竹の精が入った水をバナナの木にかけてやりました。農薬を買うお金がありませんから、いろいろ工夫をしなければなりませんでした。島のおばあさんは奄美大島に来る前に 親戚のおにいさんが入院している精神病院を訪れました。「ああ綾子ちゃん」 瘦せこけた男はベットの上に畳を敷いて大島の着物を着ていました。周りには本が乱雑に積み上げられていました。作家気取りのお兄さんを見て、島のおばあさんは「そんなに痩せてしまって。今度来る時はおいしいバナナ持ってきてあげるからね。」と言いました。おにいさんは「これからは自然とともに生きる新しい人類の文明を再構築しなければならない。」と難しいことを言い始めました。
「奄美大島の辺りの海にシッポウフグのなかまが古代遺跡のような巣を作っているそうじゃないか。」 綾子は言いました。「何ですと?」 「YOUTUBEで『海底ミステリーサークルをつくる魚がいた!』を見たんだ。」ほうと綾子は感心しました。
「海底の砂地に産卵巣を作ってオスが生まれた卵の世話をするんだ。
 メスはどこかへ行ってしまうんだ。」  
 「私は海に潜らんけん。」そう言って島のおばあさんはせっせとバナナを育てています。マンゴーバナナ、小笠原バナナ 移住した島の地元の人に株を分けてもらい気持ちよくバナナを育てています。「あの人に食べさせたい」という気持ちから。

世界中で栽培され食べられているバナナ
しかし農薬を使いすぎたりいろんな問題をかかえています。
バナナの葉はお皿に使ったり バナナの幹も煮て繊維を取り出し紙にする。
またBANANA CLOTH プロジェクトのようにテキスタイルにする道が開けて
きています。バナナと人のくらし研究してみませんか?

   

島バナナ

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