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がんは人生へのプレゼント!?

がんになると、自分の弱さを強く感じる。
もう駄目だと思うことも多かった。

何度となく死を意識し、死と向き合った…

ただ助けてくれる人の存在と、それに甘えないと生きられない自分も知った。

そして自分の弱さに向き合うほどに、何故か自分の知らない自分の強さが芽生えていく。

そのうち人生の優先順位のガラガラポンが始まる。
何故かそれが漠然とわかり始めた頃に、改めて「決断できる」自分の強さに気づく。

その自分の強さが色々なことを筋道立てて解決しようと勝手に動いていく。
なによりそこには「時限制」の要素が加味するのでより強い決断になる。

わたしの場合は単に「真っ当に生きる」ということだった…
だから不正に関しては一番許せない…
それが職場の親しい友人であっても信頼してきたものであっても、小さなことでも大きなことでも決して許せないのである。

真っ当に生きることを阻害する要因は、自分がコントロールできる範囲で阻止ないし回避というリスク管理の行動をとろうとする。

自分の収入や地位や生活も関係なく意思決定する。
そんな強さが備わっていた。

がんになることも捨てたもんじゃない…
いつかは多くの人が経験することが早めに体験できただけ…
そして人間にとって、自分にとって生きるうえで一番重要と思えることも意識することができた。

もしかしたら今現在で癌になってしまったことは、不幸でもあるとともに最高のプレゼントだったのかも知れない。

あの頃、もうひと押しして愛する人といっしょになれたとしても、多分今頃不幸のどん底に陥れてしまう結果になったかも知れない。
それを回避できただけでも、わたしは幸せものだ。
愛すべき人の悲しむ顔を見なくて済むのだから…

その意味では、今、自分が独身であることも最高のプレゼントだったのかも…
学問を含め生きていくための武器を手にするきっかけをもらい、夢でしか無かったけど理想とする幸せのイメージをずっと目指していくことができた…

わたしにとっての渋谷の天使は人生の道標だったのかも…
虹の橋を渡るまでは、まだ道標として夢を見させてほしい…

そしてまだ真っ当に生きれるだけの時間は少なからず残されている。
時限制がいつ切れるかわからないけれど、それまで真っ当に生きていられるように…

人生はどん底を経験してからが本当の人生だと思うことにした。
今、その本当の人生を噛み締めている。
そしてどん底こそ人生のプレゼントなのだ、真っ当に生きるための…
そしてそれに気づくための…
絶望の先には希望がある… 希望があるからこそ未来を楽しめるというもの…
楽しもう未来を…

パトラッシュもプレゼント!?
パトラッシュのお仲間?

パトラッシュも、この日が誕生日なのか?
渋谷の天使と同じ日なのか………

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