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なんかいろいろ大変で。【高齢な親の話】

一人暮らしの母が骨折したことをきっかけに急にサポートが必要になりました。

急に介護が始まったのですが、母にとっても急な話でした。ケガするなんて思っても見なかったはず。今まで、公民館卓球や友達とのお出かけなどアクティブに暮らしていた母にしても、急に自宅安静となり、変化の大きさに心がついて行かなかったと思います。

母はメンタル不調となりました。(病院に通っています)

そんな母の介護を新幹線の距離からする私。近居ならさくっとできることも電話で話すだけでは進みません。

「薬がない。どれ飲んでいいか分からない。こんなん飲んでも意味あるんだろうか」

そんなことを言われても

「薬の飲みなよ~!!」「探して!きっとあるから!」

としか言えません。調子が悪いと「この薬効かない」と薬不信になって、なお飲みません。

しかし、実家の近くに住む母のきょうだい(叔父叔母)が様子を見たり、病院に連れて行ってくれました。それでギリギリ一人暮らしが成り立ってました。

母は、生活に困っていましたが、助けを受け入れようとはしませんでした。

「ヘルパーさんを増やさせてもらおう(たとえ自費でも)」
「訪問看護師さんに来てもらおう」
「施設にひとまず入居しよう」
「宅配お弁当をとろう」
「デイサービスに行ってみよう」

答えはいつも
「そんなんいや」
「やめてちょうだい」
「できない」
でした。

母はどんよりと落ち込んで、自分を責めたり、人を責めたりしていました。

私は毎日朝に5分電話します。安否確認もかねて。

でも、その時に母と話をするのですが、母に変化はありませんでした。

私は
「うん、うん、そうなんだね」とそのまま受け止めたり
「そりゃ落ち込むよね」と寄り添ったり
「そっかー」と否定せず聴いたり、
「こうしてみたら?」と励ましたり、
「でも、こんなことに目が向くなんていいね」と良いところを探したり
「うちの子がね、」と話題を変えたり
「おはよー!」と明るく言ったり、
「で、どうしたい?」とさらりと聞いてみたり、

あの手この手で会話してみましたが、
母のメンタルは全く変化なく、もうほとほと無力でした。

ご飯をヘルパーさんが作ってくださいますが、それは週に2回。私がネットスーパーで頼むお弁当とパン、それが母の食事のすべてでした。お世辞にも食事をちゃんとしてるとは言えない状況が続きました。(パンとバナナばっかり食べてる)

2か月に1度、実家に行くのですが、駅を降りたら、食材を買って、実家に行き、掃除、料理、ご飯を食べて、ゴミなどをまとめ、お風呂を沸かし、洗濯、郵便物の整理、など忙しく働いていました。(そして母の愚痴ともつかない話を聞く)

今月は、疲れにストレスで私が体調を崩してダウンしました。
実家に行くはずだったのですが、キャンセルして、寝てました。

正直、寝てて本当にホッとしました。実家に行くのは大変だから気合がいるんです。でも、母も困ってるだろうし、娘が来れば遠慮なく頼み事もできるだろうし、と直前まで行くつもりでしたが、でも、やっぱり大変で。直前にキャンセルを決めて、すごく気が楽でした。

看護師をしている友達に話すと、
「体調を守って、実家行きをキャンセルしたのは、いい判断だよ。医療的にも正しい判断だったと思う」
と言われました。(ありがとー、そう言ってくれて。気が楽になったよ)

そんなこんなです。
GWはきっとゆっくりしてます。

本当に介護って大変ですね。


・社会資源を利用させてもらうこと
・お金で出来ることをお願いすること
・他の人を頼ること
いろいろ手はありますが、それだけではない。

家族だからやりたいこと。やってあげたいこと。私がやらなきゃ、なこと。

実情は、毎回マイナス20くらいになってる実家を片づけたり、整えたりして、母の愚痴も聞いて、マイナス5に戻す。次に行くときはまたマイナス20になってる。を繰り返しています。
解決しない問題を抱えながら、今できる最善をやる。(が、結果は大して好転しない)

介護って大変ですね。(一口には言えないけれど)
介護をやっている皆様、状況はさまざまだと思いますが、お互い本当にお疲れ様です。自分の身を守りつつ、乗り切りましょう。(くらいしか言えない)


お読みいただきありがとうございます。
今日も皆様がステキな一日を過ごせますように。



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