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■なぜDX・インターネットで人は不幸になったのか。

ここ数年来の問題意識を綴りました。

私たち現代人は、DXやインターネット・テクノロジーが進化すれば

生活は便利になり、幸せになると思い込みすぎていないだろうか。


ここ数年来、仕事や生活を通じて感じているモヤモヤ。


あくまで個人的な感慨ですが、些細なことから重たいものまで

日々感じる違和感を10個あげて、その背景を考えてみます。


① 人の視野は狭くなった


 2000年前後、一気にインターネットが浸透し始めた当時。

 僕は雑誌の編集長からWEBサイトの編集長に異動。


 「世界中の情報にこんなに簡単にアクセスできるなんて、

 世界は近くなり、人の視野は一気に広がるに違いない」


 そう思いましたが、そこから四半世紀。

 現実には人は視野狭窄になりました。


 ネット検索やネットショッピング履歴から、

 同じようなものばかりがレコメンドされる。

 SNSでは同質の価値観の人が空間を飛び越えて繋がり、

 お互いに「いいね」とやり合ううち、

 狭いコミュニティ内で自己過信が進むフィルターバブル現象。

 またエコーチェンバー現象も。

 世界で戦争が起こり広がっていることにも影響したと感じます。



➁ 街中でタクシーがつかまらない


 タクシーアプリが出来て、すぐ呼べて便利!と思ったものでした。

 が、最近は出張先ビジネスホテルで

 「明日の朝7時にタクシー呼んでもらえますか」

 とフロントで頼むと、

 「すみません。来てもらえなりました。ご自身でお願いします」。


 街中でタクシーに手をあげても、流しのタクシーは通らず、

 ほぼ予約先へ移動するタクシーばかり。。



➂ 電話かけでもいいかLINEで確認する二度手間


 電話はスマホになり、情報端末になりました。

 手軽に色々調べられて便利なものの、

 いざ知人に電話しようと思うと、迷惑かもしれないので、

 「いまから電話してもいい?」とLINEしてからが礼儀に。


 20年前までは、普通に電話をかけたものですが。。

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