みかん🍊

プロテスタント教会牧師。マイノリティ宣教センター共同主事。以前は神学校で働いてました。…

みかん🍊

プロテスタント教会牧師。マイノリティ宣教センター共同主事。以前は神学校で働いてました。聖書のお話、フェミニスト神学することについての話+日常生活の中からポトンとおちる言葉を書いてます。ネコのいる暮らしをしています。キリスト教書き部部員、かな。フルーツ好きなマイナークリスチャン。

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  • ぼくが聖書を好きな理由

    キリスト教の礼拝でするお話の原稿はこちらにまとめています。そんなに「新しい」とは自負していませんが、「正統派」に疲れた方々に届けたい聖書のまた一味違った魅力を書いています。

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    食べ物に関する記事をまとめています。たべものを読みものにしたらどうなるか。不定期更新です。

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    キリスト教月刊誌『福音と世界』2023年2月号に寄稿された「要求される『共感』を超えて」を執筆するに至った動機やその後をまとめている記事5本をマガジン形式で読んでいたけます。5回完結です。

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キリスト教会はイエスの宣教を真に受け継ごうとしているのか〜イザヤ書2章4節を巡って〜後半

さて、前半で述べたイザヤの時代のことばは数百年のちにどのように受け継がれていったのかを考えていきたいと思うのです。それはやっぱり絵に描いた餅だったのでしょうか。  また最後の部分は教会ではお話ししていない加筆部分です。 平和の預言はイエスによっても受け継がれました。「しかし、わたしは言っておく。悪人に手向かってはならない。だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。」(マタイ5:39)。人間にはできないが、イエスだからできたのだといえば、それまでです。そんなすご

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    • キリスト教会はイエスの宣教を真に受け継ごうとしているのか〜イザヤ書2章4節を巡って〜前半

      4月28日の礼拝でのメッセージに、後半部分で大きく書き足しをしています。 「剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする」。これは、決して思いつきで言われた言葉ではありません。「平和など誰の目にも絵に描いた餅だ」と思われた時に、この言葉は語られました。その時、どうやったらこの戦争に勝てるのか、どうやったらより強くなり現状の王国を守れるのかということがテーマだったのです。だから平和とより多くの武器を持つことは同じことでした。果たしてそれは今から2500年前だけの話ですか?と問

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      • あまりにも強すぎないか〜コリントの信徒への手紙一8章7−13節

        パウロは、コリントというギリシャ地域の都市にも行きました。そこにできた教会は、今から考えたら「奇跡の教会」と言ってもいいかもしれません。まさかそんなところにキリスト教会!という感じです。その地域ではガッツリとギリシャ、ローマ文化が開花している中です。 完全アウェイの状況から ユダヤ人移民が自分たちのアイデンティティだと拠り所にしているユダヤ教でもない、いわば後発のキリスト教信仰を持つ人々の共同体が、完全アウェイで生き残ることができるのは

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        • 返却することよりも次へ渡すことへ〜コリントの信徒への手紙一3章1−9節〜

          コリントにはローマの解放奴隷たちが多く移住していたようです。コリンとは、南ギリシャ州の大都市でローマの繁栄を象徴するような都市とも言われています。ローマの市民権を持つ人びと、ユダヤの民、ギリシャ人が共生するところでした。その共生の様子は残された史料から想像するほかありません。少なくともキリスト教共同体では、ユダヤの人々とギリシャ人との間には超えられない壁があったことがわかっています。パウロは、そのコリントにキリスト教共同体〜教会を形成したのです。しかしパウロが教会を離れると人

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          キリスト教会はイエスの宣教を真に受け継ごうとしているのか〜イザヤ書2章4節を巡って〜後半

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          さて、前半で述べたイザヤの時代のことばは数百年のちにどのように受け継がれていったのかを考えていきたいと思うのです。それはやっぱり絵に描いた餅だったのでしょうか。  また最後の部分は教会ではお話ししていない加筆部分です。 平和の預言はイエスによっても受け継がれました。「しかし、わたしは言っておく。悪人に手向かってはならない。だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。」(マタイ5:39)。人間にはできないが、イエスだからできたのだといえば、それまでです。そんなすご

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          4月28日の礼拝でのメッセージに、後半部分で大きく書き足しをしています。 「剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする」。これは、決して思いつきで言われた言葉ではありません。「平和など誰の目にも絵に描いた餅だ」と思われた時に、この言葉は語られました。その時、どうやったらこの戦争に勝てるのか、どうやったらより強くなり現状の王国を守れるのかということがテーマだったのです。だから平和とより多くの武器を持つことは同じことでした。果たしてそれは今から2500年前だけの話ですか?と問

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          キリスト教会はイエスの宣教を真に受け継ごうとしているのか〜イザヤ書2章4節を巡って〜前半

          あまりにも強すぎないか〜コリントの信徒への手紙一8章7−13節

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          パウロは、コリントというギリシャ地域の都市にも行きました。そこにできた教会は、今から考えたら「奇跡の教会」と言ってもいいかもしれません。まさかそんなところにキリスト教会!という感じです。その地域ではガッツリとギリシャ、ローマ文化が開花している中です。 完全アウェイの状況から ユダヤ人移民が自分たちのアイデンティティだと拠り所にしているユダヤ教でもない、いわば後発のキリスト教信仰を持つ人々の共同体が、完全アウェイで生き残ることができるのは

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          あまりにも強すぎないか〜コリントの信徒への手紙一8章7−13節

          返却することよりも次へ渡すことへ〜コリントの信徒への手紙一3章1−9節〜

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          コリントにはローマの解放奴隷たちが多く移住していたようです。コリンとは、南ギリシャ州の大都市でローマの繁栄を象徴するような都市とも言われています。ローマの市民権を持つ人びと、ユダヤの民、ギリシャ人が共生するところでした。その共生の様子は残された史料から想像するほかありません。少なくともキリスト教共同体では、ユダヤの人々とギリシャ人との間には超えられない壁があったことがわかっています。パウロは、そのコリントにキリスト教共同体〜教会を形成したのです。しかしパウロが教会を離れると人

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          誰々つながりがなくても〜コリントの信徒への手紙一1章から

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           宗教団体が決して「怪しい」ものではないことを証明するにはどうすればいいでしょうか。「何ら害がない」ということを伝えるには、すでにこの世で承認されているものと同じであるという他ないのかもしれません。  キリスト教会が発行する「自己紹介」で、この教会は〇〇学校と同じ団体に属しています、というのを見て、ああ、こう書けばすでに実績のある団体の関係団体だから大丈夫と思われるということか、と思いました。親しみを感じてもらおうとして、 (2024年4月7日(日)の礼拝メッセージ@駒込平和

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          誰々つながりがなくても〜コリントの信徒への手紙一1章から

          強い力で引かれたら〜排他性を考える

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          明日のメッセージの中に次のような一節を準備しています。 キーワードになる動詞の態の誤訳を指摘した後の一文だが、一枚の布を織るというのはなんと難しいことかと思う。

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          強い力で引かれたら〜排他性を考える

        記事

          誰々つながりがなくても〜コリントの信徒への手紙一1章から

           宗教団体が決して「怪しい」ものではないことを証明するにはどうすればいいでしょうか。「何ら害がない」ということを伝えるには、すでにこの世で承認されているものと同じであるという他ないのかもしれません。  キリスト教会が発行する「自己紹介」で、この教会は〇〇学校と同じ団体に属しています、というのを見て、ああ、こう書けばすでに実績のある団体の関係団体だから大丈夫と思われるということか、と思いました。親しみを感じてもらおうとして、 (2024年4月7日(日)の礼拝メッセージ@駒込平和

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          誰々つながりがなくても〜コリントの信徒への手紙一1章か…

          強い力で引かれたら〜排他性を考える

          明日のメッセージの中に次のような一節を準備しています。 キーワードになる動詞の態の誤訳を指摘した後の一文だが、一枚の布を織るというのはなんと難しいことかと思う。

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          宗教的であるということ(2)

          前回は「宗教的であるということ」に関する調査の中で、特にキリスト教教徒についていえば、女性の方が男性よりも「宗教的である」という調査結果から、考えてみました。もちろんここでいう、「女性の方が宗教的」とは女性を「人種化」して、女性の「つくり」がそのようにできているという話ではなく、むしろ社会化された女性の有り様、ま・さ・にジェンダーの問題として「女性の方が」という意味です。 そして、宗教的であることの指標として、祈りという信仰実践、礼拝への参列が挙げられており、そこには経典を

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          宗教的であるということ(2)

          宗教的であるということ(1)

          授業や書き物の準備をしています。調べていると、「(キリスト教徒に関していうと)女性の方が男性よりも宗教的である」というデータにでくわしました。 宗教的の指標に含まれるのは、日常的に宗教的実践を行っている(ざっくり「祈り」をするかどうか)、礼拝に参集しているが主な項目になっていました。ここに「経典を読む」が入っていないことを「おや?」と思いつつもしばらく考えて「そうか」と思いました。

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          宗教的であるということ(1)

          ミリアムが戻るまで待つことの意味

           数日間、アロンとミリアムがモーセにブチ切れるところについて考えているが(何かどこかで話すためとかではなく、時々コアなフェミニスト神学の聖書解釈の部分について頭の中で再考することがある)、なかなかしっくりこないところもあり、本当に知るべきことは、ミリアムがすごく重要な人物だったということだけではないと思う。

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          ミリアムが戻るまで待つことの意味

          緊張の所属(その2)〜ヨハネによる福音書18章28〜38節から〜

          前回の続きです。 「汚れないで過越の食事をするため」この言葉から読み取れる諸々を考えてきました。 つまりピラトの家になど入ったら自分たちは汚れてしまうということが暗に言われているのです。でもそれが

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          緊張の所属(その2)〜ヨハネによる福音書18章28〜3…

          緊張の所属(その1)〜ヨハネによる福音書18章28〜38節から〜

           「汚れないで過越の食事をするため」という一言が飛び抜けて響きます。イエスを逮捕した人々は、イエスを大祭司のところからローマの総督官ピラトの元へと連行しました。 聖書の箇所はヨハネによる福音書18章28ー38節です。 人々が誰なのかはヨハネ18章の12節に詳しく書かれています。「兵士と千人隊長、ユダヤ人の下役たち」とあります。何とも複雑な人間関係が

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          教会のオシゴトってものすごくジェンダラス

          さて、前回の記事で触れた3月に伺った講演先で考える一つのきっかけとして取り上げたことについて、帰り道にもトボトボ考えていました。なんで私はこの「説明」?「説得」?「独白」?に引っかかりを感じるんだろうか?と。

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          今週は、まずは福岡へ。 去年からお声かけいただき、資料ももらって準備。 主催の動機を伺い、長い長い闘い、葛藤を教えてもらいました。

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          ひとりで十字架にかかるのか〜ヨハネ16章25〜33節を巡って〜

          キリスト教がもたらすメッセージの中でも、文字通り「目から鱗」(これも、キリスト教的な物語に由来する表現ですが)の、発想の転換は、苦難の捉え方だと思います。  「あなたがたには世で苦難がある」という言葉に首がもげるほど頷きたいと思う方もいらっしゃると思います。一方で

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          ひとりで十字架にかかるのか〜ヨハネ16章25〜33節を…

          入管体制、その闇に朝が来るまで

          21年11ヶ月 仮放免された人が仮放免期間であった最長の日数だそうです。 私には

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          字句通りに抗って

          多くの罪責が女に課せられてきた「歴史」に根ざさない聖書解釈は虚だと思います。最初に野の生き物のうちで、

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