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子どもに「買ってあげる」「買わない」、その基準は?

 お金がどこからきて、どこに行くのか? を想像する子どもたちの力を育むことを目指すフィナンシェの会。

 小学3年生にもなると、子ども同士でお金に関する会話をすることが増えるようです。その話題は、お小遣いはどうもらっている、自分の物はどうやって買ってもらっているのか?などなど。様々なご家庭の事情が筒抜けなので、聞いてしまって大丈夫かな…とも思いつつ、私も興味津々で聞いてしまっています。そんな中、子どもに物を買ってあげる、買ってあげない、を決める様々なラインを知ることができたのでご紹介します。皆さんはどんなタイプでしょうか?

■ 買う・買わないは、親の気分次第!?

 長女のお友達の話によると、お母さんの機嫌が悪いと折り紙を買ってくれない。でも機嫌が良い時には折り紙を買ってくれるんだそうです。
 気分によって買わなかったり、買ってあげたり…。あ、私のことかも、と思い当たる方も多いかもしれません。私も娘が幼いころは、買う・買わないの基準は私の気分。疲れ果てて早く帰りたいときは、言う事を聞いてもらうためにお菓子を多く買ってあげたり…ということが度々ありました。自身の買い物でも、「今日はご褒美だから」と奮発することもあるかと思います。

 でもこれって、子どもにしては親の機嫌は分からないし、なんでだろう?? となりますよね。私は「今日は疲れているから、頑張ろうという気持ちになるためにみんなでお菓子パーティしよう」とか、「毎月●日はアイスデーにしない?」とか子どもと会話をしながら、なぜ買うかを説明していました。

■ 買う・買わないは、親の価値観で変わる?

 次の例は、折り紙はなかなか買ってくれないけど、UFOキャッチャーなら何回もやらせてもらえる、というお友達。娘は「折り紙の方が安いのに、なんでゲームの方にたくさんお金払ってくれるんだろうね、おかしいよね??」と言っていました。

 我が家はゲームではないですが、本は何冊でも買ってよい、としています。でも厳密な線引きはなくて、少女漫画は? 歴史の漫画なら勉強になるからいい? などグレーゾーンがたくさんです。漫画でなくとも、ゾロリやおばけ図鑑よりも、伝記や名作の方がすんなり「いいよ」と買ってあげるなんてことも。皆さんのご家庭はいかがでしょうか?

■ ニーズとウォンツを教えていて良かったこと

  このようなお友達の話をしているとき、娘の中の基準にあるのは「いるものか(Needs)」「ほしいものか(Wants)」ということ。
 以前のnoteに書いた通り、お年玉を1年分のお小遣いとして渡しています。使う用途は、Needs(いるもの)とWants(ほしいもの)のうち、Wantsのみ。なので家族みんなで楽しむためにお絵描きセットを買おうとすると、「これは欲しいものなのに、なんで買ってくれるって言うの?お年玉で買わないといけないんじゃない?」と娘から指摘されることもあります。このように、いるものと欲しいもので「買う」「買わない」のルールを作ってあげると、子どもは納得してくれるようです。

 皆さんは、お子さんに物を買ってあげるときのルールはありますか? まだルールがなくても、どうして今回は買わなかったのか、もしくは買ってあげたのか、一言伝えてあげてはいかがでしょうか。

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 フィナンシェの会では、「お金がどこからきて、どこへ行くのか」という流れを意識した金融教育を目指しています。他にも、日常生活で子どもとお金のことを学べるさまざまなアイディアをご紹介しています。(スキやフォローもお願いします!)

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