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【アイディア#24】NeedとWantsを子どもと日常的に考えてみる

 ご家庭でお子さんと試していただきたい、ちょっとしたフィナンシェ(金融家)なアイディアをご紹介します。今回は「Needs(要る物)とWants(欲しい物)の違い」です。

 幼い子どもと出かけたとき、「あのお菓子買って! このぬいぐるみ欲しい!」など、リクエストが多くなりがちではないですか?? 今日は早く家に帰りたいから、と買ってあげることもありました。その場は良くても、「今日も買ってくれるでしょ!?」が続いてしまうんですよね…。

 そこで幼いころから知って欲しいのが「NeedsとWants」。海外の金融教育のカリキュラムにも含まれているんです! 欲しいものよりも、まず必要なものにお金を使う・貯めておく、という考えは大人でも必要な考え。子どもたちが楽しく学べるような工夫を試してみました。

■習い事の行き帰りの道で聞くのが習慣に

 考えたのが、「ホシイカ・イルカ」クイズです。

まず、子どもに説明をします。

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 そして、色々なアイテムを挙げます。

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 と、こんな感じです。覚えやすいように、欲しいか?要るか?をカタカナにして、動物(?)の名前にしました。

 4歳娘の習い事の行き帰りの道で初めてやったこのクイズ。その道を通ると「ホシイカやってー」と言われるように。4歳でもだいたい「欲しい」と「要る」の違いを理解できるようです。まだ早いかな…と思っていても、試してみてはいかがでしょうか。

■こんなふうに日常生活でも役立ちます

 NeedとWantsの理解が進むと、こんなメリットもあります。

1. お店で無駄な買い物で後悔しない
 子どもに「ねぇ、これ買って!」と言われたときも、「これは『イルカ』じゃなくて『ホシイカ』だから買えないよ」と返すことができるようになります。大人にとっても、NeedsとWantsを事前に考えることで、後悔する買い物が少なくなるのではないでしょうか。

2.お小遣いのルールを決めやすい
 お小遣いやお年玉を子どもに使わせる際、親が買ってあげるものと、子どもが自分のお金で買うものについて、決まり事を作った方がスムーズです。

 私の例では、『イルカ』は親が買うけれど、『ホシイカ』は自分のお金で買う、というルールにしています。その結果か、子どもたちは手持ちの金額の中で、本当に欲しいかどうか、真剣に考えるようになりました。本に関しては『イルカ』とも『ホシイカ』ともどちらにも取れるので、まだまだ線引きが難しいのですが…。

■発展編もやってみたい

 今は『ホシイカ』と『イルカ』だけ。今後は『優しいか?』も取り入れたいと思ってます。本当に長く大切に使えるものなのか、地球や社会に優しいものなのか、を毎回の買い物で考えられる練習を親子で続けていきたいです。

 NeedsとWantsを学べる絵本はこちらでもご紹介しています!

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 フィナンシェの会では、「お金がどこからきて、どこへ行くのか」という流れを意識した金融教育を目指しています。他にも、日常生活で子どもとお金のことを学べるさまざまなアイディアをご紹介しています。宜しければ他のアイディアもぜひご覧ください。


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