【日記】カレーは万物を有する

時刻は19時。
日も暮れ、腹の音が鳴り出す頃合いである。
カレーというものはスパイスを中心とし、表現し難い香りで人々を引き寄せる。

そのようにYouTubeショートで流れていた事に触発され、カレーを作ることを決めた。
30分後には隣人が匂いを嗅ぎ、遠い国の情景をありありと浮かばせていることだろう。

だが、カレーを作るにも、ルーはあるのだが、冷蔵庫を開けると具材はじゃがいもと大根しかなかった。
私の脳内で想像するものではじゃがいも、にんじん、玉ねぎは必ず入っているのである。
ただ、この中にあるじゃがいもだけでカレーを作るのは忍びない。
床下にはツナ缶があったはずだ。完璧な食材である。最高。
また、大根は白いにんじんとも表現できる。
これはいけるだろう。ググったら大根カレーというのが出たし。
ツナ缶を床下から取り出した私はツナ大根カレーを作ることを決意した。ぶり大根みたいで響きはよい。

作ること30分、完成した。
食べてみると少し水っぽいが、うまい。
そう、うまいのだ。
思いつきで放り込んだものでも、カレーのルーを加えるだけで美味しくなる。

私は過去の記憶を思い出した。
冷蔵庫の余り物のキムチをぶち込んだ記憶や、納豆、豆腐にさつまいも、また別の日には鰹節に生魚、生魚はさすがに不味かったなぁ。
そう、記憶に思い出す通り、大体イケるのだ。

カレーは万物を有する。

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