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子どもが生まれて、戦略コンサルからスタートアップに転職した話



こんにちは。hacomono(フィットネスクラブなどのウェルネス領域で会員管理・予約・決済システムを運営するスタートアップ)で事業開発を担当しています。前職のコンサルからhacomonoに転職して半年。育児と仕事の両立でやや慌ただしい生活を送っていたのですが、落ち着いてきたため自分への振り返りと、自分の経験が少しでも参考になる人がいたらと思い筆を取りました。
コンサルからの転職を考えていなかった私ですが、子どもを産んだことがきっかけで自分を内省し結果として転職をするに至りました。同じようにスタートアップへの転職を迷っている方や、日々の仕事に忙殺されている方の参考に少しでもなれば嬉しいです。

ウェルネスを体現しているジム併設のhacomonoオフィス
たまにガチ筋トレしている社員がいる

こんな人に読んでほしい

スタートアップ転職を迷っているコンサル出身者

仕事に忙殺されていて、目的を見失いつつある20代〜30代中盤の方

育児とキャリアの両立に不安を抱えている方

これまでのキャリア

新卒では日系コンサルティングファームに入社し3年半ほど働いた後に、外資系のコンサルティングファームに転職しこちらも3年半ほど働きました。元々薬学部出身ということもあり、ともにヘルスケア関連のプロジェクトに従事することが多かったです。医療業界の10年後の絵姿を考えるようなプロジェクトから、細かいコストの見直しまで、まさに上流〜下流まで経験でき、仕事を通じて色んなことを知れるのが楽しかったです。
前職は仕事のプレッシャーもありましたが、やりがいのあるプロジェクトや良き先輩・同僚にも恵まれてそれなりに楽しい日々を送っていました。具体的に転職をすることは考えておらず、むしろ「せっかくこんな良い環境にいるのだから手放したらもったいない!」と思っていました。

転職活動をはじめるきっかけ

そんな私ですが、転職活動を始めるきっかけがありました。去年の8月に第一子を産んだことです。
それまで、仕事とプライベートを如何に両立させるかが自分の中では重要事項でした。仕事もプライベートも「何歳までに◯◯をして〜」という短期的な目標を一つひとつクリアしていくという感じでした。(大体想定通りにいかない…)
出産後に次の目標が見つからなかったのがきっかけで、もう少し長期的な視点で、この先の人生どうありたいか、自分にとって何が幸せかを考えるようになりました。
仕事においてはこれまではコンサルタントという客観的な立場で様々な企業をご支援してきましたが、当事者として経営や事業に携わる経験が積みたいと考えるようになりました。また、これまでは仕事を通じて自分が成長したいという思いがありましたが、より社会に還元したいという思いが強くなりました。

転職先候補の領域

ポストコンサルのキャリア選択肢は比較的幅広にあると思います。

  • 他のコンサル会社

  • VC・PEファンド

  • 大手事業会社

  • スタートアップ

  • 起業

  • 大学機関・調査機関・NPO

私の場合は、「事業創出に携わりたい」と考えていたため、他のコンサル会社やVC・PEファンド、大学機関などは候補から外しました。起業は子どもが生まれた直後のタイミングではあまり考えられず、大手事業会社かスタートアップかの2択でした。これまでコンサルタントとして大手企業のご支援をさせていただく機会が多く、より未知の領域に挑戦したいと思いスタートアップに絞って転職活動を進めました。大学時代にスタートアップのインターン経験があり、スタートアップで働くことに昔から興味があったことも理由の1つです。

会社選びの軸

ミッションに共感できるか

仕事を通じて社会に少しでも還元したいと考えたときどういう形で還元をしていくかは重要で、ミッション(=会社が社会で実現したいこと)に共感できる会社を探しました。
私は薬学部での経験や医療系の仕事の中で、そもそも病気に罹らないに越したことはないと予防領域の重要性を感じており、hacomonoの「ウェルネス産業を、新次元へ。」というミッションにとても共感しました。

hacomonoのミッション

成長性が期待できそうか

プロダクトがPMFしているか、TAMが大きいか、ビジネスモデルがストック型か(←これは私の好み)などを中心に、他にもいくつかの観点でみたときに、hacomonoは魅力的に思えました。もちろん外からの情報ではわからない部分も多いですが、可能な範囲で情報を集め判断しました。

育児との両立ができそうか

「仕事と育児どちらを取るか」という風に考えたことはなく、両立させていくことを考えていました。そのためには時間ではなく成果で評価されることが前提条件と考え、転職の際にも重要視しました。子どもとの時間なども考えると長時間会社にいてはじめて評価されるような職場はどうしても厳しい、hacomonoはフルリモートフルフレックスで業務調整がし易く、両立のイメージが湧きました。

余談

コンサルも育児との両立は可能だと思う話

前職も時間ではなくアウトプットで評価される会社であったため、両立は可能だっただろうと思います。子ありでコンサルから転職すると「忙しいから仕方ないよね、子どもを育てながらコンサルなんて無理」と良く言われ、違和感を感じていました。
確かに常駐プロジェクトなどだと厳しいかもしれませんが、少なくとも前職は自分からもプロジェクトを選べて調整することができました。最近は両立のための様々な制度がある会社も多いですし、そういった会社への転職という選択肢も含め、コンサルを続けたい方は諦めずに奮闘して欲しいです。

キャッシュフローの話

一般論としてコンサルから事業会社への転職では、目先の収入が下がるケースが多いです。「転職後の年収で生活が回っていくか、万一の場合にも稼ぎ口があるか」、私の場合はこの2つの観点をどちらもクリアしてると考え転職を決断しました。
とはいえ、悩ましい部分もありました。転職する時点でインフレや戦争などの有事のリスクが大きくなっているように感じられました。いくら会社の成長性を信じていても、大きく投資をしながら成長していくスタートアップは不景気の影響を受けやすい。ちょうど子どもが生まれたタイミングでもあったので、守りに入りたい気持ちもありました。が、最後は心の持ちようで、転職を決めました。ちなみにそんな気持ちにさせてくれた名著「イノベーション・オブ・ライフ」

「イノベーション・オブ・ライフ」
前前職の先輩が退職時にプレゼントしてくれました

転職を振り返って

悩みながら決断した転職ですが、決断ができて良かったと思います。自分が当初求めていた経験ができていますし、今後上手くいくにしろいかないにしろ、新しいチャレンジができていることにとてもポジティブです。

最後に少し宣伝。hacomonoでは様々なポジションで採用を行っています〜
ご興味のある方は是非以下をご覧ください&お気軽にお声がけください!


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