再びバーガーキングについて
朝、起きると非常に空腹だった。
素晴らしいことである。酒を飲まなかった翌朝は心も胃腸も快調である。
いつも通りオートミールとヨーグルトとコーヒーで朝食を済まし、仕事を始めたのだが、どうも腹の虫が治らない。
胃袋の陳情に耳を傾けてみると、何々「ハンバーガーを食わせろ!」と訴えているではないか。朝から食欲旺盛な奴だ。
ならば、それには応えてやらねばならぬ。他ならぬ胃袋の頼みとあれば仕方あるまい。
*
あなたはハンバーガーと言えば、どこのがお好きだろうか。マクドナルド?モスバーガー?フレッシュネスバーガー?ドムドム(まだあるのだろうか?)、ひょっとしてケンタッキー?おっと、ロッテリアを忘れるところだった。
僕は断然バーガーキングである。若き日のアメリカ留学時代から、ビッグマックより圧倒的ワッパーを愛している。
ひょっとしたら日本人にワッパーは馴染みのない単語かもしれない。
バーガーキングの看板商品である”WHOPPER”は、英語で「とてつもなく大きい〜something unusually large or otherwise extreme of its kind〜」という意味だ。バンズの直径は約13cm、パティは約113gと一般的なハンバーガーの1.4倍のサイズである。
開店時間の10時少し過ぎに本町と心斎橋の中間あたりにあるバーガーキングを訪れた。すでに先客が2組もいたことがびっくりだった。
入り口でタッチパネル式のセルフオーダーレジで「ワッパーチーズセット」を注文。クーポンを使って790円。セルフオーダーは初めてだったので、ちょっと緊張した。幾つになっても初体験はドキドキするものだ。
店内はガラガラなので、キッチンものんびりしたものだった。バーガーキングはモスバーガーと同じで、注文してから製造する注文生産方式なのでちと商品提供まで時間がかかる。焼きたての直火焼きビーフの味で勝負してる店なので仕方あるまい。 一方、マクドナルドは作り置きが基本。だから、「マクドで揚げたてのポテトを注文する裏技」なんてものがネットで流布する。
そして約1年ぶりのワッパーがやってきた。
(前回の記事はこちらをクリックしてください)
僕はポテトフライには必ずケチャップを付ける。バーガーキングでは僕の好きなハインツのケチャップが提供されるので嬉しい。カゴメよりフレッシュ感が強い気がする。
そして開封の儀。デカい、重い、これぞワッパー。
ワッパーを食べるのは久々なのだけど(日頃ジャンクフードはあまり食べない)、こんなに大きかったか?とビビるくらいの存在感がある。ちなみにカロリーは840kcal。ポテトとコーラを合わせると余裕で1000kcalを超越する。
両手でバンズを抑えつけ、僕はワッパーに齧り付いた。とたんにスモーキーな炭火焼きビーフパティの香ばしさが口の中に広がった。おお、これぞワッパー。フレッシュなトマトとオニオン、まったりとしたチーズ、そして絶妙なソース。それらが渾然一体となって口と胃袋を満たしていく。
うまい❤️
僕は無心でワッパーとフライドポテトを交互に口に運び、あっという間に完食してしまった。
「あ〜、やってもうたなあ〜」
食後、僕はダイエット中の身にも関わらず、朝っぱらから高カロリーなジャンクフードを食べてしまったことに些かの罪悪感を感じながらも、満足感と満腹感で心も腹も満たされていた。
では、僕たちはなぜカロリーの高いものや身体に悪そうなものを、例えば飲んだ後の〆のラーメンとか、別腹と言いながら食べる食後の大盛りスイーツとか、スタバのドーナツとか、マヨネーズたっぷり山盛りの唐揚げとか、いくら、あん肝、牡蠣、白子に卵黄をかけたプリン体満載の痛風丼とか、アカンとわかっているのに食べてしまうことはないだろうか?
対人関係や仕事などでストレスが溜まると、食べることで発散しようとする場合がある。ストレスを感じると、脳内で「コルチゾール」「ノルアドレナリン」「ドーパミン」といった、食欲促進作用があるホルモンの分泌が増えるといわれている。いわゆる「エモーショナル・イーティング(感情的摂食)」である。
あと睡眠不足も過食と関係があると言われている。『長くなった活動時間に見合うエネルギーを確保しようと、脳が食べることを促す」そうだ。そう言えば、昨夜は深夜遅くまで仕事をしていた。
食べ過ぎはたまにならマシだが、これが頻繁に続くと肥満、高血圧、糖尿病、胃腸の不調につながるので注意されたし。
結局はその行動の背景には心理的な原因が大きく関係している。僕たちはそれと上手く付き合っていく必要がある。また時として、その行為を必要としている心理状態であるかもしれない。やりきれない感情を相殺するために。だから、あまり自分を責めない方がいい。
僕はそんなことを考えながら、様々な思考と感情をコカコーラと共に胃の中へ流しこんだ。すると妙にスッキリした。
「ま、うまかったし、ええか!」
そう、開き直りも大事である。
食ったものはしゃあない。じゃあ次、何を行動するかだ。
「よし梅田まで歩こう!」
僕は北へ向けて、イチョウが色づきつつある御堂筋を颯爽と歩いた。
それで良いのだ。
【追記】
ちなみにその日は夜までお腹が全く空かなかったし、少々胃もたれした。そんな時は太田胃酸に限る!実によく効いた。
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