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5月11日(土):拡大する「スリープツーリズム」市場

先般の日経ビジネスには「『スリープツーリズム』上陸 睡眠に商機、世界市場96兆円」と題した記事がありました。

スリープツーリズムとは、良質な睡眠を得るための旅行を指します。

不眠や睡眠障害が広がってきた当初、米国で薬などを用いない形での有効な治療として処方をされていたのは自然のなかでキャンプのような生活をするアプローチでした。

電子機器を手放して日の出とともに起床して、日没で暗くなったら眠り、さらには日常のストレスから離れた自然のなかでリラックスをする、といった具合です。

こうした環境で2~3週間を過ごすと睡眠障害のような不調がリセットされる事例は多数報告されており、そこから環境を変える重要性が示唆されました。

冒頭に触れたスリープツーリズムは前述したような治療のニュアンスよりも、もう少しライトなリセットを中心にしたものも含めたサービスの市場です。

ホテルなどが快眠にフォーカスしたプランを積極的に提案をしていますが、その内容は深い眠りに適した寝具や空調、室温といった睡眠環境を整えたり、適度な運動や食事、リラックスするためのヨガなどのアクティビティー、マッサージやサウナを組み合わせたプランになっています。

現在は宿泊施設のみならず、睡眠に特化したクリニックやリラクゼーション系のサービス事業者など、提供者側の裾野も広がってきました。
 
そうした状況と世界的に深刻化している睡眠障害を背景に市場は拡大し、先の記事では全世界の市場規模が6400億ドル(約96兆円)と試算されている旨の記載もあり、一大市場になりつつあります。

このようなスリープツーリズムでプチリセットをするのも良いですが、一方で日常の環境に戻り、日常の習慣が何一つ変わっていなければ、以前の状態に逆戻りしてしまうのは想像に難くありません。

できることならプチリセットだけで終わらずに、習慣の改善や環境の見直しまでセットでできると良いですね。

睡眠は誰にとっても毎日訪れるものだけに、毎日のあり方を見直すことに尽きると思います。

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