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人事制度づくりで大切なこと(その11)

人事制度とはちょっと関係のないようにも思えるかもしれませんが、制度を考える上では、会社の組織設計との関係も考えておく必要があります。

たとえば、社員制度で等級や職務グレードについて検討する場合、組織上の職位や役職のあり方との関係を無視することはできません。

たとえば、評価制度を設計する場合にも、誰が評価者となるのか、どのような単位で評価の調整を行なうのかといったことを考える際にも組織が関係します。

たとえば、賞与(ボーナス)について検討する場合、もし部門別の業績のようなことを考えるとしたら、ここにも組織が関係します。

このように、書き出せば枚挙に暇がありません。

では、組織のあり方はどのように決まるのでしょうか?
もちろん、事業戦略に基づいて決めていくべきものです。
「組織は戦略に従う」はアルフレッド・D・チャンドラー Jr.の有名な言葉ですが、まさにそのとおりで、事業戦略に基づいて組織のありようは設計されるべきものです。

人事責任者・人事担当者として大切なのは、組織について考える時に人事制度についても必ず考えるということです。時には、人事制度をうまく回すために組織に変更を加えることがあってもよいと弊社では考えています(あくまでも従としてですが)。

なので、人事責任者・人事担当者は、常に経営的な視点を持ち、経営者との意思疎通を密にしておく必要があります。

人事制度づくりで大切なこと、その11は「組織設計との連携をしっかりと取る」です。


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