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【詩】 ヘッドフォン


現実に見つからないように



ヘッドフォンの中に隠れた





音楽の中を漂いながら



見えるのは



リンクした思い出と



夕暮れ時の雑踏だけ





忘れたかった事と


忘れなかった事






どちらも現実で


聴覚だけではない


何かを刺激した







優しい音楽と歌声が聞こえた頃


すっかり暗くなった街を


電車の窓から見ていると


何故か少し


優しい気持ちになって


現実も悪くないなんて


思ったりした







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