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【超短編】 不老不死の薬



とうとう手に入れた『フローフシの薬』だ。



隣に住んでいる発明家の爺さんが発明した薬だ。



開発段階から知っていたので冗談半分で、「出来たら僕にもくださいよ。」なんて言っていたら、普通にお裾分けくらいのノリで貰えた。



やっぱり死ぬのは怖いから、とても嬉しい。



僕だけ死なないのもツラいのかもしれないが、この薬が出回れば、死なない人も増えて、そう困る事もないだろう。



迷ったが飲むことにした。



蓋を開け、一息に飲み込んだ。



「ウワーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」



身体が熱くなり、身体中の筋肉が盛り上がって来るのが分かる。



不老不死は鋼の肉体にならないと成し得ないのかな?



と、納得したが、どうもムキムキになりすぎた気がする。



体重は増えたはずなのに、身体は軽く、変な感覚だ。



この肉体で学校に行くのは憚られたが、不老不死になる為なのだから諦めよう。







次の朝、僕は学校へ行った。



友達には引かれてしまったが、勉強も出来るようになったし、スポーツは面白いくらいに万能になった。



特にハンマー投げは恐ろしいくらいに好成績だ。







これってもしかして、







『ムローフシの薬』じゃね?







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