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岩明均作品集

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岩明均『雪の峠・剣の舞』戦国を描く歴史作品集

岩明均『雪の峠・剣の舞』戦国を描く歴史作品集

寄生獣の作者、岩明均が近世日本の歴史物を描く。

「雪の峠」は1999年、「剣の舞」は翌2000年に掲載された。
岩明均が『七夕の国』(1996〜1999)の連載を終え、『ヒストリエ』(2003〜)へとつながる期間。どちらも、戦国時代を舞台にとっている。

岩明は歴史に造詣が深いが、彼自身の言によれば、この二作はそれまで自分のもっていたアイデアの「引き出しの中をさらい出した」結果であるという。

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岩明均傑作集『骨の音』デビュー作が収められた初期短編集

岩明均傑作集『骨の音』デビュー作が収められた初期短編集

『骨の音』は岩明均の初期作品が収められた短編集。
1985年のデビュー時から、1980年代後半にかけての短編六編が収められていて、「傑作集」と副題にあるように作者が精選した作品集になっている。

はじめの二作は「コミックオープンちばてつや賞」に入選を果たし掲載されたもの。後半の四作は『風子のいる店』連載時のものである。

ちなみに、1990年発刊の単行本版では本を開いてすぐのカバーの袖に岩明均本人

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岩明均『ヘウレーカ』ヒストリエ12巻が出なさ過ぎて…

岩明均『ヘウレーカ』ヒストリエ12巻が出なさ過ぎて…



いつ出るんですか?『ヒストリエ』12巻

岩明均『ヒストリエ』の12巻が、まだ出ない。

現状のところの最新刊である『ヒストリエ』11巻が発売されたのが、2019年7月23日。
あれからもう4年が経とうとしている。
それなのに、何の情報も伝わってこない。

確かに岩明均は筆の進みの遅い作家だ。
しかもアシスタントを一人も使わないことで知られている。

だから『ヒストリエ』がなかなか進まないのは

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