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その勇気は、自分を泣かせる勇気ではなく、守る勇気


小さい頃から、
「生きづらい世の中だな」なんて思っていました。

人と人との距離が近いと、噂話や悪口はすぐに広まるもので。
近所の人はそれらをネタのように話していて、
それを見るのも、知るのも、ほんとイヤでした。

学校でもそうで。
仲間はずれや、一人ぼっちになるのが怖くて
おもしろくもないのに一緒に笑ったり、
共感したりして。


自分の気持ちを言う以上に
周りに合わせていました。



なるべく波風をたてないように。



そんなことばかりしていたので
もちろん楽しくはなく。


むしろずっと息苦しくて、

「なんでこんなに息苦しいの!」
「顔色ばっかりうかがっていないといけないの!」


ドス黒いもやもやが心の中で渦巻いていました。


私が生きづらいのは周りのせいだ!
周りがそうさせているんだ!


なんて、周りのせいにして怒っていました。
もちろん、心の中で。



あれ?なんで、自分で選択したのに周りのせいにしているんだ?


嫌われたくないから
一人ぼっちになりたくないから
波風をたてたくないから


だから、
周りに合わせる選択をした。


それなのに、
「あぁ、なんて生きづらい世の中なんだ」


なんて怒っていた。



そう、昔の私は人のせいにしていたんです。


今思えば、
「え?何言ってるの私は」

自分で選択したことでしょ。
って、冷たいつっこみを入れられるのですが、


でも当時は本気で、
周りのせい、環境のせいにしていましたし
そう思っていました。



なんでそうしていたのか?

周りのせいにしていたらラクだったから。


自分が幸せじゃないのは、
選択が間違っていたから。

直視する勇気がなかったんですよね。
だって、幸せになりたいと願っているのに
自ら不幸の選択をしているんだから。


そう思いたくない
現実を受け止めたくないから、


「いや、これは私のせいじゃない」

不幸を選択させたのは周りのせいだ。
って思って、それで完結させていたなと気づきました。



そもそも、選択肢が極端だったんです。

・自分の想いを口に出すか
・周りに合わせて言わないか


当時はこの2択しかなかった。

他の選択肢を探そうとしなかったのも
逆恨みの原因だったなと。


これは、頭が悪いとか成績が良くなかったとか
関係ない。
言い訳にはならないと思っています。


探すことすら思いつかなかったのは、
最初から諦めていたからでもあったなと。

自分は幸せになれない。
変われない。

今と180度違う人生の選択肢も、可能性もあるわけがないと。

自分で自分の未来を諦めていたから。

違う選択肢を探してもムダって
潜在的に思っていたから行動をしなかった。


ここに繋がってくるのかなと。



自分は幸せなる価値がない

自分を出してもムダ

じゃあ、周りに合わせていよう
その方が仲間はずれにされないし平和だから

それに周りに合わせる選択なら
それ以上なにも考えなくていいし、
自分を変えなくて済むから
ラクだから


幸せになりたいと思っていたのに
自ら選択しなかった。

それは、
変わりたいと顕在的に思っていても
変われないと潜在的に思っていたから。



変わりたいと思っているのに
その選択をしていないのは、変わらないことで得られるメリットがあるから。


今回の私の場合は、
選択をした責任が持ちたくなかったから。
周りのせいにしていたら、変わることで起こるデメリット(仲間はずれ、いじめ、一人ぼっちなど)
を回避できるから。

私が不幸なのは周りのせいですよって。
ラクをしていたなと。

変わるって、
エネルギーをとても使いますからね。



じゃあ、どうすれば良かったのか?

なにかを選択するときは、
すぐに判断するのではなく、ひと呼吸おいてから決めた方がいいのかなと。

あとは、
一旦持ち帰るとか。


でも、ひと呼吸おいてじっくり考えるタイミングが毎度毎度あるわけじゃないですし、

一旦持ち帰れるのも、そうそうないんじゃないのかなと……

「あ、ごめん!今決められないから、一旦持ち帰って考えるね!」


持ち帰るほど重要な話してるっけ?
なんて、言われそうですし。


ただ、時と場合にもよりますが、

この2つの選択肢ができるなら
使う勇気も必要なのかなと思っています。


すぐに判断した方が相手の為かもしれない。
でも、
それで自分が不幸になるくらいなら、

「一旦持ち帰る!」
「ちょっと時間ちょうだい」

って、
言えるようになった方がいいな、って。


私は、
さんざん自分を貶したり、
蔑ろにしたり、
大切にしてこなかったから。

いつも周りのことばかり気にしていたから。

これからは、ちゃんと自分を大切にしていこうと決めているから。


自分を泣かせる勇気ではなく、
自分を守る勇気
だと思って使っていかなきゃなって思いました。



さいごに


やっぱり、
仲間はずれにされたり、いじめられたり、
一人ぼっちになるのは怖いです。


だから、
周りに合わせるのはある意味、
自分を守っているのではないのかなと思っています。


傷つきたくないから。
傷つく痛みと悲しみを知っているから。


だから、
守ることは悪いことじゃないと思っています。


ただ、いろいろと経験してきて思ったのは、
考えることを諦めちゃダメだなと言うこと。


私は、他の選択肢を探さなかった。
考えなかった。


周りに合わせて思考停止していたのが
良くなかったなと思っています。


幸せになるには、

自分はなにを望んでいて
どうすれば叶うのか、

考えたり、調べたり、
動かなきゃいけないなって。


もちろん、みんながみんな
出来る環境、状況ではないのは重々承知しています。

ただ、
こんな答えに辿り着いた人間もいるんだなと
知っておいていただけると嬉しいなと思い
今回書きました。


とても長い文章を読んでくださり
ありがとうございました🌸



これまで何度もみなさんの素敵な記事、スキに支えられてきました。「今」と向き合うみなさんのおかげで私はここまでこれた。これからは私も、自分の経験を通してみなさんに恩返しができたらいいなと思っています。