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母が褒められる喜び

大学に入ってから

アルバイトも始めました。

第一目的は

留学費用を貯めること!

でも、ただお金を得るだけでなく

自己成長が叶う場所で働きたい。


そこで、私が選んだ職場は

進学先の地方都市では、当時

ひときわ大きくて立派な

某大手航空会社系列のホテルの

日本食料亭でした。


こちらを選んだ具体的な理由は、以下の3つ。

①お店からの指導が厳しそうであること

②自分で着物の着付けが出来るようになること

③由緒正しい場所、一流の場所に身を置きたかったこと


結果は、やっぱり大変でした。笑

入った人がすぐに辞めていくような

厳しい職場で、必死に働きました。

でも、お店から求められる接客が

十分に出来ない。。。

始めてお給料をいただいた日

働くって、お金をいただくって

こんなにも大変なんだと痛感しました。


今思い返しても、一緒に働いていた方々は

すぐに実社会に出ても申し分のない

モーレツに出来る人たちばかりでした。

そんなモーレツに出来る人たちを束ねる

接客責任者の50代の女性が

ある日、何気なしに言ってくれたのです。


「たくさんの人を見ていると

その人が、どんな家庭で育ったのか

透けて見えるようになってくるの。

あなたのご両親は

きっと、とても大切に

あなたを育てられたのね。

特に、お母さまは

とても素晴らしい子育てを

なさったのでしょうね」


その時、味わった幸福感は

今でも鮮明に覚えています。

自分を褒められることの

何倍も嬉しかったのです。

その日のバイトの帰り道

嬉しくって母に電話して

感謝の想いを伝えました。


私の行いに、母を見る人が居る。

私を大切に想ってきてくれた人の

恩に報いるような生き方がしたい。

そう、身の引き締まる思いでした。

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