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マイノリティから脱出を

今日は午後から雨の予報なので傘を持って家を出る。
駅までは歩いて15分程度。
AirPodsを耳に装着しいつものプレイリストで音楽を聴く。
電車に揺られながら会社につき自分のデスクに腰を下ろす。
私は24歳会社員。新卒2年目でIT系の仕事をしている。
そんな私のマイノリティは雨の日に傘を刺さないことである。

矛盾?
何が矛盾であろうか?
傘を持っているのに傘を刺さない理由がないと「普通」の人は思うだろう。

私は空という未知の領域から放たれる優しくて厳しい、そして神秘的な光に身を任せたい。
それこそ自然の摂理に反せずに今自分自身が生きていると実感出来るたったひとつの「方法」なのである。

空から放たれる無数の光に膝まづいて手を広げ顔を上げる。
その姿は正に神に命乞いをするかのように。
濡れたシャツが肌に密着する感覚が堪らない。
光が私と一体化する。

いつか同じ感覚いや似たような感覚を好むそんなマイノリティな人間に出会いたい。

だからその日が来るまではマイノリティから脱出をしていよう。

※この文章はフィクションです

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