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みうではわれを掻ひて抱かふ (短歌)



ナガサキとパアルハアヴア、ブチャの街、
クリミア橋と巡り廻れる

「見よや露国、北の王者」と予言せし
ひとを思ひつニュウス見る日々

つはものを物資のやうに数えたり
遠国りんごくのいくさ連綿とつづく



暗闇で語りしことをまひるまの
虚ろなそらに語れよと主は


さ夜なかにみぎ耳を掻く耳のなか
涙溜まりて池となりける


荒波に悶へる舟にうしろから
みうではわれを掻ひて抱かふ







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