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【女子の人間関係】「マウンティング女子」の意外なる弱点

こんにちは。
フォレスト出版の森上です。
 
このnoteでも数回にわたってお伝えしている、「女子の人間関係」のキーマンである「女子ボス」。職場やママ友、学校、ご近所さん、趣味サークルなど、あらゆるコミュニティで存在するわけですが、その「女子ボス」の特徴的なタイプの1つに、「マウンティング」があります。
 
いわゆる「マウンティング女子」です。
 
自分にとっての嫉妬対象自分の現在の地位を脅かす存在と思われるターゲットに対して、こちらは何も頼んでないのに、なにかと武勇伝や自分の過去や現在の状況の優位性を話してマウンティングしてきます。

いわゆるマウンティングすることで、「あなたは、私より下だから」と暗に主張してくるわけです。
 
そんなめんどくさい「マウンティング女子」ですが、意外なる弱点があるようです。
 
女性の人間関係に詳しく、多くの相談やアドバイスをしてきた産業カウンセラー・川村佳子さんの新刊『「女子ボス」のトリセツ』の中から、「マウンティング女子」が意外なる弱点をさらしたエピソードを一部編集して公開します。

本当は弱い「マウンティング女子」

 20代前半の綾さんは、ブライダルプランナーの資格を活かして、ブライダル業界への転職が決まりました。全体の社員数は数百名いましたが、ウェディングドレスの貸し出しや試着の部署は、数名の女性たちで切り盛りされており、綾さんはその部署に配属となりました。
 入社して2カ月後、職場に行こうとすると息苦しくなるという理由で、私の相談室に来室しました。詳しいお話を聞くと、綾さんは高身長なルックスを買われて男性上司からの声がけがあり、ウェディングドレスの試着発表会のモデルに選ばれていました。しかしそれから、社内での人間関係に不穏な空気が流れ始めたそうです。
 朝、職場に行くと、扉に施錠がされ始めました。室内からは笑い声が聞こえており、中に人がいるのは明らかでした。綾さんは何度もノックしますが、一向に扉は開きません。何分か経過するとやっと扉は開き、「あれ? いたの? 遅刻じゃない?」と、言われます。綾さんは、嫌がらせを受けていると感じるようになりました。
 部屋の中に入ると、これまでのブライダルショーの衣装の話やモデルの話で、女性陣は盛り上がっています。
 そんな中、同年代の別の女性も、過去にショーモデルをやっていたことがわかりました。その女性は、綾さんにこう言ってきました。
「私は、有名ブランドのドレスを着させてもらったから」
「○○部長は、私が忙しいと思って、今回のショーモデルをあなたに頼んだだけだから」
 綾さんは、自分がショーモデルに抜擢されたことがきっかけとなり、この女性から反感を買っていると確信しました。嫉妬深い女性に「有害」と判断されたのでしょう。
 しかし、扉に施錠をされるなど、止まらないマウンティングは明らかに嫌がらせです。
 綾さんは、何回かのカウンセリングで、「自分は主体性を失っていたのではないか」と気づいたようでした。
 そしてある日、
「部屋の中に入れなくて困っているので、やめてください」
 そうはっきりと自己主張しました。
 すると、どうでしょう。
 マウンティング女子は目が泳ぎ始め、顔を真っ赤にして部屋から飛び出していったのです。
 攻撃されると、私たちは「委縮」してしまい、本来の主体性を失ってしまいます。しかし、そんなときは、主体性を取り戻すことを忘れないことが肝心です。

いかがですか?
 
この記事をお読みの皆さんもお気づきかもしれませんが、マウンティングしてくる輩は、女性のみならず、男性社会にも存在しますよね。
 
男性の場合、自分に自信がないため、やたら虚勢を張ったり、過去の武勇伝(それを聞かされている人がその当時を知らない話が多く、盛りたい放題)ややんちゃぶりだった過去の話を持ち出してくるタイプが多いでしょうか。つまり、「イキっちゃう」わけです。

そういう言動を見ると、実に残念で、かわいそうに思えてくるのは私だけでしょうか。年齢を問わず、いくつになっても、このタイプは一定数見受けられます。
 
ちょっと話がそれましたが、「マウンティング女子」は他者からの攻撃には意外と弱いんですね。こちらが悪くなければ、堂々と正しいことをぶつけてみるのも、「マウンティング女子」撃退法の1つです。
 
女子が3人以上集まると発生するといわれている「女子ボス」。そんな女子ボスハラスメントからどのように自分の身を守ればいいのか?
 
「ハラスメントの駆け込み寺」として人間関係に悩む、多くの女性の心を救ってきた産業カウンセラーの川村佳子さんが、数多くの事例を交えながら「女子の人間関係」のキーパーソン「女子ボス」の生態と対処法をわかりやすく解説した新刊『「女子ボス」のトリセツ』は、全国主要書店やネット書店で発売中です。興味のある方はチェックしてみてくださいね。

〈著者プロフィール〉

川村佳子(かわむら・けいこ)
産業カウンセラー。北海道生まれ。一般社団法人日本産業カウンセラー協会認定「産業カウンセラー」。日本人間性心理学会所属。上智大学グリーフケア研究所所属。防衛省、国土交通省、財務省をはじめ、国立機関や一般企業にて産業カウンセラーとして臨床経験を積み、現在航空自衛隊外部カウンセラー。幼少期に母が他界。亡母が闘病中に書き記していた日記を見つけ、職場での人間関係の悩みやストレスを驚くほど抱えていたことを知る。さらに、日本で初めてカウンセラー制度を導入した機関にて母が勤めていたことをきっかけに、職場のストレスや人間関係の悩みを抱えている方たちの力になりたいと強く思い、産業カウンセラーを志す。また、死別の苦しみや痛みをケアする「グリーフケア」の普及啓発にも積極的に取り組む。心理臨床オフィス「サクラメント函館東京カウンセリングオフィス」代表。著書に『嫉妬のお作法』(フォレスト出版)がある。
 
本記事のヘッダーイラスト:くにともゆかり
https://hoshiimoppp.tumblr.com/

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