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WEBデザイナーの学習記録『ブランドアイデンティティ(BI)』#05

こんにちは。株式会社フォークのWEBデザイナーoyamadaと申します。
以前、こちらの、WEBデザイナーの学習記録『ブランディング&マーケティング』をまとめました。

今回は、ブランディングの核ともいえるブランドアイデンティティ(BI)について、整理しながらまとめていきたいと思います。

ブランド、ブランドイメージ、ブランドアイデンティティ、ブランディングの用語の復習

まずは、軽く用語のおさらいから!
“ブランド”は頭の中のイメージのことで、そのイメージが消費者側と企業側で分けて考えると、消費者側の頭の中イメージを“ブランドイメージ”と呼ぶのに対して、企業側のイメージしているブランド像を“ブランドアイデンティティ”と使い分けられる。
このブランドとブランドアイデンティティを一致させるための活動のこと“ブランディング”でした。

“ブランド”=頭の中のイメージのこと
“ブランドイメージ”消費者・顧客側がイメージしているブランド像
“ブランドアイデンティティ”企業側がイメージしているブランド像
“ブランディング”=企業や商品の価値を明確にし、消費者・顧客のブランドイメージを意図したものに一致させるための活動のこと。

ブランドアイデンティティ(BI)はなぜ必要なの?

では、今回の本題であるブランドアイデンティティについて、もう少し詳しく解説されているサイトから、ブランドアイデンティティとは?を引用させて頂くと、以下の通り。

ブランドアイデンティティ(BI)とは、消費者に自社のブランド価値をどのようにイメージしてほしいかを明確にしたもので、競合他社との差別化に欠かせないものです。

引用元:ourly Mag. ブランドアイデンティティとは?効果や作り方をわかりやすく解説

そう、ブランドアイデンティティを構築する目的は「競合他社との差別化」をすること。

そして、差別化するためには、競合他社とはどこが違うのかという自身のブランドの価値を明確に言語化し、消費者側にその価値をイメージしてもらえるようにする。

また、ブランドアイデンティティは、企業やブランドオーナーなどブランドを提供する側にとっても、ブランドの目指すべき姿の設定、商品やサービスへの誇りやモチベーション向上にも繋がるもので、社内外双方に効果が期待できる。

【ブランドアイデンティティを構築する目的】
・競合他社との差別化のため
・目指すべき姿を明確にするため

フレームワークを使って、ブランドアイデンティティ(BI)を整理しながら作成

ブランドアイデンティティが何なのか分かったけど、じゃあ、どうやって作ったらいいの?
ブランドアイデンティティを構築する際に、考えるポイントがまとめられたフレームワークを使うのがオススメ!

フレームワークとは、意思決定や分析、解決したい問題を特定の型に落とし込み、手順に沿って整理していくための、共通して利用できる思考の枠組みを意味します。

引用元:フレームワークとは?論理的思考や新規事業開発に役立つフレームワーク13選

ブランディングの専門家として世界的に知られるJean-Noel Kapferer氏が作成した「ブランドアイデンティティプリズム」という有名なフレームワークがあります。ブランドアイデンティティの定義に必要な6つの要素を、プリズム(六面体)の形で整理できます。

また、縦と横の配置にも意味があり、縦軸は自社⇔顧客、横軸は外的要因⇔内的要因というように整理・体系化されています。

ブランドアイデンティティプリズム

ブランドアイデンティティプリズムの6つの要素

6つの要素には、具体的にどのようなキーワードが入ったり、言語化して考えればよいのでしょうか。一つづつ確認してみましょう。

1.Physique:ブランドの物理的特徴
ブランドの物理的特徴を示すもので、主に視覚や聴覚に訴えかけるものを指す。
企業のロゴ、配色、パッケージデザイン、Webサイトのデザイン、UIなどのデザイン的要素、キャッチコピー、ブランド名、ジングルなどサービスの印象や、思いつくイメージを一言で表現

2.Personality:ブランド・パーソナリティ
ブランドを人に見立てた時の性格や印象など。
「優しい」「元気な」「活気のある」「明るい」といったキーワード。

このブランドの特徴を示すキーワードから、イメージする色やデザイン、それを表現する文章のスタイルやボイス、コマーシャルに起用する有名人を選定する際の基準にもなる。

3.Relationship:顧客とブランドの関係性
顧客とブランドの間で、どのような関係性が構築されるかを定義。
顧客に対して、どういう役割を担っているかという関係性を明確に定義する。

顧客とブランドの共通の価値観や目的共感されるポイントを洗い出し、顧客がブランドから得られるバリューは何か消費者の生活にどのような良い影響を及ぼすのかを考える。

4.Culture:文化
ブランドがもつ価値観や行動規範、ブランドが掲げるビジョン(未来像)を定義。

他社とのビジョンや価値観との違いを示すもの。顧客が共感を呼び起こすような要素は、ブランドに愛着をもつことに繋がります。

5.Reflection:ブランドのペルソナ
ブランドがターゲットとするユーザーの人格や特性。
メインとなるユーザーの、「性別」や「年齢層」、「心理的な特徴」や「ライフスタイル」などのペルソナ像を明確にする。

6.Self-Image:セルフイメージ
顧客がイメージする理想のブランドイメージや提供できる価値。
ペルソナが自社のブランドに抱いてほしい自己イメージや提供できる価値や体験を明確にする。

2軸について(縦軸は自社⇔消費者、横軸は内的要因⇔外的要因)

次に縦軸と横軸の2軸についての関係性について確認していきます。

縦軸:自社⇔消費者

縦軸として見たときに、
上部にあるものは、「Physique:ブランドの物理的特徴」や「Personality:ブランド・パーソナリティ」などは自社側が定めるイメージとなります。

一方で、下部にあるものは、「Reflection:ブランドのターゲット」「Self-Image:セルフイメージ」など、顧客側のイメージを定めるものとなります。

縦軸は自社⇔消費者の関係

横軸:外的要因⇔内的要因

次に、横軸として見たときは、
左側は、外的要因として物理的や顧客などの社外的な要素として、外側のものに対して、右側は内的要因、心の中や内側に存在するものとなります。

横軸は外的要因⇔内的要因の関係

スターバックスの参考事例

枠組みだけでは、分かりにくいので具体的な企業様をフレームワークに当てはめた事例を探したところ、Masashige Obanaさんのページにあるスターバックスコーヒーの事例を参考&引用させて頂きましたm( _ _ )m
ブランドアイデンティティプリズムに当てはめてみるとこんな感じです。

スターバックスコーヒーのブランドアイデンティティプリズム参考事例

このようにフレームワークに当てはめて既存のブランドを当てはめてみると、そのブランドがどのようなブランドアイデンティティを持っているのかが理解しやすく、ブランディングのトレーニングにもなりそう!
自社ブランドの立ち上げだけでなく、受託案件のブランド理解にも繋がりそうですね。
社内のデザイナー同士で、誰もが知っているブランドをフレームワークに当てトレースするワークショップなどをやってみたいなと思いました。

それでは今回の学習記録は以上となります。
最後まで読んで頂き、どうもありがとうございました🌈



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