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本日の本請け(2024.3月)

本に合わせて飲み物などを用意して読書記録をつけています。

『源氏物語 2 古典新訳コレクション』角田光代(河出文庫)

2巻目。紅葉賀から、明石まで。
嫉妬する六条御息所、正妻・葵の上の死、政治的に失脚して流されての須磨での暮らし。

いただいた和菓子。粉が舞ってちょっと大変だった(笑)

印象的だったのは「葵」。「あさきゆめみし」では葵の上はツンデレというか、彼女なりに光源氏を愛していたことを感じたのですが、なんか、どう思ってたのかよくわかんないかも?と思ってしまいました。彼女は和歌がないからかな。本当?源氏が最近いい感じだな〜と思ってるだけでは?と。
車争いの場面迫力があって、たくさん絵にされてるのもさもありなんと思いました。

これまで、和歌が入ると突然ミュージカルで歌われて見慣れていないときに混乱したのと同じように、なんか流れが断ち切られて微妙じゃない?と思っていたのですが、下で紹介している俵万智さんの本などを読んで、だんだんと和歌の重要性、それが示す情感、みたいなものがわかってきた気がします。

須磨の暮らしで、源氏の周りの人があまりの田舎の寂しさに落ち込んでいたり、源氏が落ちぶれたことを嘆いているのに対して、源氏自身が自分まで落ち込んじゃ悪いと思って振る舞うところとか、貴族のイメージが変わった気がします。悲劇の主人公なんだーってムーブをしていても無理ないかなと思ったので。
光源氏って、人によって贈るもの変えたりケアができる人間なんだなと思いました。

あと、「鳥が鳴く描写」多いな〜と思ったら大河にもそれが取り入れられているようで驚きました。今は、よくわかんないなと思ってもちょっと探せば解説してくれている人がいて何倍も楽しむことができてすごい!

『愛する源氏物語』俵万智(文春文庫)

関連本も読んでいこうと思い、和歌について解説し、俵さんなりの訳をつけたこの本にしました。

プーアル茶。昔は多くが中国から伝わった、ということで……

すべての和歌を解説しているわけではないのですが、背景の事情なども説明してくれて、言葉の対応や対比とか、助詞の解説とか、この歌がどう後世で解釈されてきたかなど、歌のことをよく知ることができるだけでなく、どう源氏物語を読み解いていけばよいかがわかるほど。
なんだか、源氏物語を全部読んだ気持ちになってきます(笑)。

「雨夜の品定め」の章で、夕顔の歌が解説されていたのですが、気弱そうな夕顔が和歌では大胆さも発揮していることで、和歌が思いを言葉にすることのできる装置だったことがわかって、和歌の役割みたいなのがかなり把握できました。

私は光源氏から逃げた空蝉が一番好きなのですが、最後の和歌が借り物であったことを知って、ますます好きになりました。読者にすら、本心は言わないところが弱くて気高いと思うのです。
和歌の良し悪しってよくわからないけれど、末摘花の何がまずいのかとか面白かったし、光源氏の死後の彼の息子たちの物語になってからがあまりわかりやすくない理由がわかった気がします。今後、本編を読むときのよい攻略本になりそうです。

『日本語の秘密』川原繁人(講談社現代新書)

川原先生の新刊だ!となって、ラップの本の後にすぐ購入しました。
川原先生が四人のことばに関わる人々に会い、対談形式でお話をしています。
言語学のことを知らなくても面白く読めて、すっごくよかったです。

この日はカフェオレな気分でした

短歌の歌人・俵万智さん、ラッパーのMummy-Dさん、声優の山寺宏一さん、言語学者の川添愛さん。
それぞれの職業としては離れているようなのに、お話を聞いていくうちに共通のことが出てくるのが面白かったです。
特に、「制約の中で工夫するからいいものが生まれる」というのが繰り返し出てきたのが心強いです。うまくいかないことも多いけれど、頑張ろうって気持ちになりました。

「タピる」が五段活用なのも面白かったなー!
今度、文法を教えるときは使いたい!って思います。

「昔は対面や電話で話していたことをメールなどの文字媒体で済ませてしまいがちな時代です。しかし、人間同士がコミュニケーションをする上では、文字だけでは伝わらないものがある」という話があり、繰り返し出てきます。
特に川添さんの出していた例が秀逸で、こういうすれ違い見たことある!ってなりました。
コロナで文字のやり取りが増えたけれど、やっぱりコミュニケーションの質をもっと考えないといけないかも。オンラインでもいいけど、ビデオ通話で声色や表情とか、わかる情報が多い方が誤解が生まれないかもしれない。
逆に、若い人は電話が苦手、というけれどそれは感情を受け取るのがしんどいからなのかもしれないし、それに慣れていないからかもしれない。クレームとかは全て文字で受け付ける、にした方が楽そうなどと考えました。

子どもと話していると、声優になりたい子が多いなと思うときがあります。
山寺さんの章を読んでいて、もちろんアニメが好きだったりすると身近な夢になり得るっていうのはあるだろうけれど、感情表現をしたい、という気持ちがあるのかも、とも思いました。
声優なんて一握りの人しかなれないからやめなさい、とさくっとつぶされたりしがちな夢だけと、そういう「表したい」という気持ちごとつぶすことにならないかな。
夢を否定するのはけしからん、というのだけでなく、もっと感情表現をする場とかがあってもよいのかもな……などと思いました。

「知識というのは全体量が決まっている。これだけ学んだのだから、知らない部分はあとこれだけ残っている。学べば学ぶほど、知らない部分が減っていく」という感覚でいる人が多い。「○○の試験対策は、これだけやればばっちり!」みたいな参考書が多いのも目に付きます。そんなだから、大学教授になれば勉強をやめるものだと思われていますが、完全に逆です。学べば学ぶほど、知りたい部分が増えていく。

第4章

言語の話からは離れるのですがここがすごく沁みました。
子どもたちによく、「何時間勉強すればいい?」とか「教科書のここからここまで覚えれば大丈夫だよね?」と聞かれるんです。指針が欲しい気持ちは本当によくわかるんですが、そうじゃないんですよね……。

今、「舟を編む」のドラマを見ています。
ここでもことばの大切さの話があって、毎回うるっと来てしまいます。
ドラマきっかけで映画も見たんですが、ドラマの方が深いところまで辞書づくりの話があって好き。原作も読みたいな……。

『ヒューマン・ライツ』北山あさひ(左右社)

しばらく前に地元本屋さんで購入した短歌本を読むことに。
短歌、やっぱりすごく装丁がおしゃれ。

フレンチトーストが沁みた

同じ郷土を持つ短歌人の作品は面白いなと思います。
なんだか「わかる〜」が多い気がするんですよね。

印象的だったものをいくつか。

紙詰まりを放置されたるコピー機のつめたき胸へ手を差し入れる

冒険

わたしという点P ここではないどこかX バスに寝過ごしながら

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以下は北海道新聞のインタビュー。

『望月の烏』阿部智里(文藝春秋)

八咫烏シリーズの最新刊。

シマエナガドーナツ。鳥つながりで

澄生の「だってわたくし、貢挙に受かるほどに頭が良くて、多少物言いをつけても潰されない程度には後ろ盾が強くて、意地の悪い陰口には負けないくらい聡明で、それでいて未来への希望を失わない性格の良さまで持ち合わせていたのですもの。『せめて自分に出来ること』の範囲が広過ぎたのですわ」ってイイ性格してんなあ、と思って読んでいました。彼女、本当あの人に似てますね。

展開としては前巻の最後からだいたいこうなるかな?の予想が外れなかった気がします。むしろ、前巻のラストで既に予感されたことをなぞっただけというか。前巻のラスト、いらなかったんじゃないかなと思ったくらい。今巻で新キャラ登場!で始めても良かったんじゃないかな……。

春にはアニメが始まります。楽しみ。

『spring』恩田陸(筑摩書房)

前々からエッセイ等でも言及されていたバレエ小説。ついに発売!ということで楽しみにしていました。

これは連載開始時のインタビュー。

クイーンアンという紅茶。いくらでも飲めそうなくらいおいしかった……

バレエダンサー・萬春(よろずはる)について、人々が語る形式で進みます。最初の2章は誰かに話しているような、記録のように感じていたのですが(実際2章の伯父は記録をつけておくことにしたと言及しているし)、3章や4章はずいぶん私的なことも増えて独白のように感じました。

1章は、同じタイミングで才能を見出され、同じバレエ学校に通った盟友。
2章は、作品などに大きな影響を与えた一番のファンで彼の伯父。
3章は、幼馴染で作品づくりでペアを組むことになる作曲家。
4章は春自身の語り、となっています。

文句なしに面白かったんだけれど、3章で一度、春の性的指向について尋ねるところは「この会話、アウティングを促してるじゃないか」とひやっとしてしまいました。
それまでドキュメンタリーみたいなつもりで読んでいたので余計。
でもこれドキュメンタリーとかではなくて3章はかなりひとりごとというか、回想みたいなものになってるのかなと思うことにしました。

いや本当に面白かった。私は深津純が好きです。作者は春が好きみたいだけど、私は恩田陸の描く内面は繊細で外面はひょうきんで人当たりよくしている男がめちゃ好き。

一気に一日で読んでしまったのですが、その後バレエの動画漁ったり出てきた音楽を聴いたりしてしまいました。もう一度時間をとって、本を一から読んで、出てくるたびに動画検索して見て……ということをやってみたい。

推し文章の部分をあげていいよ、ということなので

初回限定でしおりがついていて、本来本の中身をあげることは著作権違反だけれど、このしおりを使ったらいいよ、ということになっていたのでやってみます。
この部分で涙腺崩壊しちゃった……。

あとは、学校に関する記述も、『六番目の小夜子』を思い出せて好きでした。
妙に湿った感じのするこういう記述、恩田陸だなあという気がします。

学校ってもののじめっとした感じ、わかるなーとなる

まあただ、売り方にちょっと懐疑的にはなってしまいました。

左下のページにパラパラマンガみたいに踊るバレエの人がついているのですが、昨今の単行本を高いなと感じているものとしては、これなければその分ページ数、ひいては紙が少なくてすむんじゃないかなとか思ってしまったり。
おまけの短編が読めるQRコードがついているのですが、これが初回限定版にしかついていなくてかつ期間限定。
今のところこの本自体、電子にもなっていません。
私は紙の本が好きではありますが、置くスペースの問題もあり、電子を重宝しております。自分の好きなフォントにできるので読みやすくもあるし、『ハンチバック』のことがあってから、「みんな」が読める本、というのに敏感になりました。
本が売れなくていろいろ工夫をしているのは理解ができます。
でも、私がこの本に一年後に出会った人間だったら、QRコードでもう読めない短編があることをとてつもなく悔しく思ったでしょう。もしかしたら面白ければ面白いほど憎むくらい嫌いになるかもしれない。いずれ短編集に収録されるかもしれないですが、それでもちょっと、どうなんだろうな、と思います。
付加価値を上げよう、としているのはわかります。わかるんですが……釈然としない。
小説の面白さと別のところで、読む機会を奪われる人がいるということに納得できない……。

そもそも題材自体、バレエを生で見たことはなかなかありません。それができるのはかなり贅沢なことだ、と思ってもしまいます。バレエを見に行く人が増えますようにという願いを込められた作品だとわかるのですが、究極に嗜好品という意味では、この本の売り方としてはこれらは正解なのかもしれない。機会を逃さない人、それだけの価値があるものにお金を払う余裕がある人だけが楽しんでね、みたいな。
そんな風に排除された気分になってしまうのは、自分の自意識過剰かな……。

『受験生は謎解きに向かない』ホリー・ジャクソン(創元推理文庫)

『自由研究には向かない殺人』シリーズ、三部作の本編が終わったのですがその番外編というか外伝というか、前日譚の文庫です。

出ることを知らなくて、たまたま書店に行って「ピップのシリーズみたい〜」と思ってよく見たらその通りだったので慌てて購入しました。

やっぱりコーヒーにしました。自然光だと綺麗な表紙が映える!

本編の3冊に比べると軽い読み口。
3冊はどれもそれなりに分厚いので、読み通せるか心配だったらまずはこちらから!というのも手かもしれません。ただ本編への伏線で少し気づいてしまう部分があるかも?しれない。
それとこのお話、役になりきってのマーダーゲームにピップたちが挑み、その謎解きをするというあらすじなのですが、それはつまり、ピップたちが本名とは別の役の名前で呼び合う、という事態を意味します。
ピップたちの背景やキャラクターも曖昧なのに、いきなり役の属性や事情を説明されてもわからないかもしれません。
実際、海外の名前を覚えるのが苦手な自分はすごーく読みにくかったです。佐藤さんが高橋さんと名乗ってて、みたいなのを6、7人分覚えなくちゃいけないので。
正直それを把握するのにいっぱいいっぱいで、推理やストーリーどころではなかったです(笑)。

『兇人邸の殺人』今村昌弘(東京創元社)

剣崎比留子シリーズの3作目。
前2作は、まだアプリのaudiobookを契約中だったのでそちらで聞きました。今回はAudible。audiobookの方は、登場人物全部声優さんが違うんですよね。でも、このおひとりが朗読されている方も人の区別はついて聞くことができました。

ザクロジュース。赤い

どちらかと言うと、建物の構造の方がわからず……オーディオブック作品でも、PDFで図を出してくれることもあるんですけど、ついてなかったです。元の本には図面あるのかな?
電子書籍もそうなんですが、「ちょっとわかんなくなったぞ!」というときにパラパラと元に戻るわけにいかないのが困りものです。
紙の本だと、「これくらいの厚さのところで、こういう説明があったはず」と三次元的に覚えてるんですよね。「残り○%のところであのシーンがあった!」みたいな覚え方ってできないし、ましてや耳で聞いていて最初の方に戻ろう、って難しくて。

こんなにぐちぐち言っていることでお気づきかもしれませんが、つまり、今回は犯人やトリック予想を大外ししてしまったんです(笑)。誘導に綺麗に乗ってしまった感じがします。

ここで一応終わっていますが、続きがありそうな終わり方で、今回の事件に関しての余韻みたいなものが全くなかったのが残念でした。「あの子」についてとか、切なかった……。
主人公たちキャラクターが好きなので、続きも楽しみ。

自分はホラーをそんなに好まないので読む機会がなく、でもこのシリーズにはホラー的な怖さがあると思っています。今回もかなり手に汗握り、ドキドキハラハラしました。

『秋期限定栗きんとん事件 下』米澤穂信(東京創元社)

新作&アニメ化のため再読。確か一度読んだきり。
その後『巴里マカロンの謎』が発売されて読んだのですが、短編集で前作を読み返さなくても読めてしまったので、春期〜秋期のシリーズ作の細かいところが実は朧げでした。今回の再読でいろいろと思い出したり、昔はこう読んでいたとわかったり、面白かった。

栗きんとんは見つけられなかったので、もらいもののマロンパイ

確か、初めて読んだときにも小佐内さんの「理由」についてはわかりきってるじゃないと思っていて、小鳩くんがわざわざ聞いたことにびっくりしたくらい。細かい部分は忘れても印象に残っていたのだけど、そこは性差かもしれない。というか、もう二十年以上前にこの「理由」に言及してくれていたの、かなり救いだったなと。

昔「ロングラブレター 漂流教室」というドラマで、窪塚洋介が常盤貴子に「抱きしめていいですか?」って許可をとる場面があって、ものすごく好きだったのです。でも他者にその話をしたら「え?」と若干馬鹿にされた……というか、いちいち許可とるの嫌では?という反応だったんですよね。
あえて許可をとるというところにときめいただけでなく、「あえて」じゃなくても許可とるところがいいよねとたぶん思ったような覚えがあるんですが。時代変わってきてよかったし、昔の自分の感性信じてよかったんだよなとほっとします。

今読むと、すっかり存在そのものから忘れていた、秋期で出てくる実に純粋に「小市民」であるキャラクターたちに胸が締め付けられしまいました。小佐内さんが彼らのことを評してたった五文字の言葉を使うんだけど、うわーってなった。高校生らしい、「狼」と「狐」らしい残酷さだな、と思いもします。

とはいえ、ふたりの関係性、夏期でどうして別れなければいけなかったか、そして秋期でこういう結論に落ち着いたことについては今の方が理解できるなと思い、私も人間というものがわかるようになったかも、としたり顔をしてしまいました。

『七月七日』ケン・リュウ、藤井太洋ほか(東京創元社)

去年の七月、発売して「ケン・リュウだー!」と思って買ってずーーーっとちょこちょこ読んでいたもの。

ホワイトムースのケーキ。読み終わるのに時間がかかったため、いつの写真なのかあいまい

東アジアのさまざまな伝説や神話からインスピレーションを得て書かれた、日中韓三ヵ国の著者たちによるアンソロジーです。
ラインナップは次の通り。最初に各小説家の紹介があり、物語が終わった後には作者のあとがきがあります。

「七月七日」ケン・リュウ
「年の物語」レジーナ・カンユー・ワン
「九十九の野獣が死んだら」ホン・ジウン
「巨人少女」ナム・ユハ
「徐福が去った宇宙で」ナム・セオ
「海を流れる川の先」藤井太洋
「……やっちまった!」クァク・ジェシク
「不毛の故郷」イ・ヨンイン
「ソーシャル巫堂指数」ユン・ヨギョン
「紅真国大別相伝」イ・ギョンヒ

「七月七日」、とってもよかった。どう時が流れようと、この瞬間は永遠に事実。やっぱりケン・リュウが好きだなあと思いました。

「巨人少女」がものがすごいインパクトでしばらく忘れられそうにない……。

『銀河英雄伝説 3 雌伏篇』田中芳樹(東京創元社)

オーディオブックで聞き直し、3巻目。ラインハルトやヤンの周囲の人たちのことがようやく把握できてきました。

印象的だったのはオーべルシュタインが老犬を飼ってるエピソード。
それから、ミッターマイヤーとロイエンタールのそれぞれの生き方や信条の違いが味わい深かった。

源氏物語関連のおでかけ

今月は、源氏物語関連の展覧会に2件行ってきました。

ひとつ目は少女漫画家・大和和紀さんと山岸涼子さんの『あさきゆめみし』×『日出処の天子』展。生原稿を見られて迫力がありました!

あと個人的に、大和和紀さんの特集雑誌で年表に「雪まつりで手塚治虫先生に原稿を見てもらう」って書いてあったのですが、その一行しか書いてなくて一体何があったの?と思っていたのでそのときの詳しいことが展示で知れて面白かった。早めに行ったけれどグッズがけっこう既になくなっていて戦慄しましたが、アクリルキーホルダーで末摘花を引けてうれしかった。

末摘花の世慣れていないところ、面倒をしっかりみる源氏が好きだなとなって好きなキャラクターです。

そして、東京に行く用事があったため、東京富士美術館んの源氏物語展を見に行ってきました。グッズで買ったアクリルスタンドを持っていきました。

歴史の勉強で平安文化は源氏物語、紫式部……と暗記していたときには考えもしなかったけれど、現物は残ってるのかとか、紫式部の肖像はいつ描かれたものなのかとか、よく考えてみると不思議なことがいっぱいありました。

NHKの番組で車争いの絵を見たのですが、そういうものが後年描かれたものであることなども、全然意識せずへ〜っと思ってみたいたなあ、と。展示は江戸時代に描かれたものが多く、改めて源氏物語が超えてきた時間を考えると感嘆してしまいます。

とんでもない太さの図録を買ったのですが、源氏物語の各巻のあらすじと、絵巻が載った冊子があります。これをこの後の『源氏物語』の巻を読むときには参考にしつつ、続きも頑張りたいです。

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