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孤島の窓辺から #019「誰かに依存し過ぎてはいないか」

一人の人間が世界に
大きな影響力を与えるということがあります。

その昔、世界で戦争が起こっていた時代に
独占政権の中で権力を振るってきた人物が
一つの時代を動かしてきたなんてこともありました。

また、ある時にはそんな世の中を打破しようと、
革命精神で若者を牽引し、
新しい価値観で時代を拓いていった人もいます。

その一方で、
そうした時代の激しい変化に怯える民衆に寄り添い、
励まし続けた人だっています。

あらゆるところで
「ある一人」が世の中を支えてきた歴史が、
この世界にはあります。

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日本は週末でしょうか。

今日は朝から浜辺で波乗り、、、ではなく、、
ネットでサーフィンをしていて知ったのですが、
アメリカではトランプ大統領が
新型コロナウイルスに感染してしまったようですね。

それに反応するように、
株式市場が反応し、
世界中の人々の心理が錯綜していますよね。

おそら世界中の投資家や銀行家は、
これからの世の中がどのように振れていくか、
彼の病状を血眼になって
気にしているのでしょう。

世界は一人の人物にあまりに
影響されすぎてはいないか、、、

そんなことを考えていました。


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ちなみに、僕が会社を経営していた時、
同じように「ある一人」の有能な社員にすがっていたことを
思い出しました。

駆け出しの会社に良い人材は集まりませんから、
彼は僕にとっては貴重な存在でした。

そんな中で、会社を支えてくれた彼は
あらゆる事業やプロジェクトを積極的に推進して
着実に実務を進めてくれた。

ただ、そのあとに彼をあてにしすぎて、
仕事を回していたことが大きな後悔にもなります。
これは監督者の僕の責任でもありますが、
過度な労働により彼は体調を崩してしまったんですね。
彼が現場からいなくなた時、
全ての歯車が逆回転しました。

でも会社としての仕組みが完成していなかった当時、
そうするしか僕に方法はありませんでした。

一人の人間に依存し続けることの危うさ、
経営者としての甘さをその時に自覚もしました。


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一人が影響力を持つということ、
またはその存在に依存してしまうということは、
日常のあらゆる場所で起こっていることだと思うんです。

スポーツのようなチームプレーもそうですし、
企業や教育機関、医療や法曹界、家庭など、
あらゆる分野でそうした「一人の影響力」によって
周囲が支えられているということがあります。

世の中の仕組みが正常に機能していれば
一人にすがる必要はありませんが、
でも、仕組みや方法論が完成する前に
世の中が変化しつづけてしまう現代でもあります。

だからこそ、
大きな仕組みや制度に頼りすぎるのではなく、
個人としてもどうあるべきなのかを
考える必要があるのかなと、、、。

そのために、自分の頭でよく考えて、
行動することをやめないこと。

すがるべきは、
圧倒的な力を持った誰かではなく、
自分自身に対してでありたいと思うのです。



最後までお読みいただきありがとうございます。毎日時間を積み重ねながら、この場所から多くの人の毎日に影響を与えるものを発信できたらと。みなさんの良き日々を願って。