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統計と機械学習

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数理科学として応用を意識したものです。数理的な論証を大切にしています。
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大数の法則と中心極限定理

大数の法則と中心極限定理


平均統計量への興味数理統計学において最も興味のある統計量は平均統計量$${\bar{X} =\frac{1}{n} \sum\limits_{i=1}^n X_i}$$である。即ち独立同分布から標本$${X}$$を沢山取った過去があるとしよう。この時未来に再び取る(※何回も取ってるのだからまた取るだろう)であろう標本$${X}$$を当てる為に最も妥当と思える予測のひとつが平均統計量だと直感的に思

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数理統計学の事始め~確率変数、期待値など~

数理統計学の事始め~確率変数、期待値など~


数学を排除しすぎると分からない統計学現代におけるAI(機械学習)の成功により統計学というのは必要性を増している。しかし、統計学自体は本気で定式化すると数学科専門レベルの数学が必要となり、一般の人にはあまり理解できない代物である。
そんな中数学になじみがない一般の人にも分かるような統計学の入門書も多く出版されているが、数学を排除しすぎると逆に理解することが困難になってしまうという特性もまた統計学の

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数理統計学にハマってる

数理統計学にハマってる

モチベーション社会人になってから統計学というものを初めて学んで、割と最大級に好きなもののひとつだったのだが、最近ようやく!通読できた本があったので嬉しくて紹介しようと思った。あと、数理統計でのつまづきと、今後noteに書きたいことをぼんやりと考えたり、抱負とか考えたり、ホットなうちにメモっておこうと思った。
読んだ本はこれ「現代数理統計学の基礎」。

統計学へのモチベーション社会人になってから機械

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本読みました(確率過程)

本読みました(確率過程)


読書感想文以前もやったが自分のモチベーションにも繋がるので「本を読んだのでその感想を」シリーズをやっていこうと思う。
今回はこちらの本。

これは以前、数理統計学の本を読んだと報告したので、それを更に確率過程という分野に進めた本である。
以前読んだ本。

今回の本も割と前から買っていたのだが、前回の数理統計学よりもすぐ挫折した過去を持つので結構難しいと思う。しかし今回は割とすらすら読めた。しかし

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カーネル法の基本戦略(機械学習)

カーネル法の基本戦略(機械学習)

読書感想として最近やっていた確率微分方程式については一旦満足したので、少し前からブックオフで見つけた以下の本を読み始めた。

600ページ超えの大著であるこの本は3部構成になっていて、
第1部・・・基本概念
第2部・・・パターン解析のアルゴリズム
第3部・・・カーネルの構築
である。この内の第一部を読み終わったのでざっくり感想を含めてカーネル法について執筆してみようと思った。ただし、第一部だけとは

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