見出し画像

カナダプレミアリーグ分析官のサッカー観 - ゲームモデルの共有


今回は心理学について何かを書くわけではなく、カナダでコーチや分析官として活動しているヤニスが作った資料を紹介するものになります。


数日前にもフットボリスタでヤニスのインタビュー記事が掲載されたのでもし興味がある方はぜひ読んでいただけると嬉しいです。(有料記事になるのですが)



簡単にヤニスのことを紹介すると現在カナダ一部リーグのキャバルリーFCで分析官として活動しつつ個人分析官としても何人かのプロサッカー選手と関わっています。分析官としては女子フランスW杯の時はカナダ代表の分析官として帯同したり、U17女子カナダ代表の強化合宿でコーチとして活動した実績もあります。ドイツのサッカー分析サイト「Spielverlagerung (シュピールフェアラーゲルング)」にも記事を寄稿していたりしています。


自分とヤニスは4月の緊急事態宣言の時にSNSを通じて知り合い、そこから連絡を取り合うようになりました。ZOOMを通してお互いのサッカー観について話をしたり情報共有をしていく中で、ヤニスが「何か自分が日本のサッカーに対してプラスになることはできないか」と提案をしてきたことで今回このヤニスが作った資料を翻訳して共有しようという話になりました。


とはいえ自分もたくさんの時間が割けるわけではなく翻訳作業が滞っていた中で、協力してくれる仲間のおかげで今回の資料が完成しました。


今回の資料はゲームモデルの部分を中心にしたものになります。ヤニス自身も常に言っていることなのですが、これが「正解」ではないです。なので、こういう考え方もあるのかという参考程度でこの資料を楽しんでもらえたら嬉しいです。自分も翻訳していく中でこう言う考え方もあるのかとなったこともありました。



そしてヤニスと翻訳をした仲間とも話し合い、1番の目的はより多くの人たちに読んでもらえることなので、今回は無料で資料を提供しようとなりました。翻訳がわかりにくいところがあるかもしれないですが目を瞑っていただけたら嬉しいです。


ヤニスが自分たちに共有してくれる資料はまだまだあって、もしかすると今後また翻訳をするかもしれません。ただその時には少しの額ではあると思うのですが、有料の記事にしようと思います。翻訳とすり合わせは結構時間を使うので、、、笑


長くなってしまいましたが、これが今回自分のノートにて資料を共有することになった経緯になります。


最後にヤニスからのメッセージとその後にPDFで資料を貼っておきます。感想などあればヤニスに言ってもらえたら嬉しいです!


「最高の流動性を持った試合を想像してみてください。全ての選手が空間を創造し構築するアーティスト(Space Artist)となり相手の行動を読み、予測し、裏をかき合うところを。チームのシナジーが最高に高まりテレパシーを使うかのように選手同士が同調するゲームを想像してみてください。私はこれがサッカーが向かう未来だと思っています。サッカーというゲームは進化し続けるので、私たちもコーチとしてリーダーとして常に変化する必要があります。パラダイムシフトは私たちの役割を見直しどう変えていくかから始まります。「トレーニングセッションを進行する」から「トレーニングデザインの建築家」になることにシフトする時がきたと思います。人生のあらゆる場面でそうであるようにエントロピーに適応するか死ぬのかのどちらかになるのです。今回の資料が少しでもアイデアの肥やしになれば嬉しいです。」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?