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【和菓子のおはなし】 修善寺和楽製 『共白髪』


 
9月の敬老の日に合わせて、伊豆市の和菓子屋『修善寺 和楽』さんの店頭に共白髪が並んでいます。共白髪(ともしらが)とは関東式の結納品のひとつ。白い麻糸を束ねて白髪に見立てたお祝い品です。「友白髪」や「友志良賀」と表記することもあります。
 
夫婦が共に白髪になるまで長生きできますように、丈夫な麻糸のように強い絆で結ばれますようにという長寿や夫婦円満の願いが込められています。
 

関東式結納セット(左から2つ目が共白髪)
参照:http://tomoeya.net/?pid=95001945

修善寺 和楽さんの共白髪は、そんな結納品の共白髪を練りきりで表現した和菓子です。麻糸の部分にはおめでたい紅白の餡が使われ、中央には金粉がのせられています。
 

 
練りきりらしいやわらかなフォルムや、麻糸を表現したうつくしい線が印象的でしょう。中には丸く成形された餡が挟まれており、しっとりとした舌ざわりがたまりません。
 

9月の十五夜にちなんで、月を思わせるような色合いのお茶碗と
秋の七草が描かれた懐紙とともにお菓子をいただきました。

敬老の日のプレゼントはもちろん、パートナーへのお土産としても喜ばれる和菓子ではないでしょうか。大切なひとと思い出話を語らったり未来を想像したりしながら、ぜひお召しあがりください。
 

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