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「チャイナ・ウェイ」中国人起業家に学ぶ、成功の秘訣

こんにちわ。熱血セールマン・タツです!今日はクリスマス・イブイブ!時の流れは本当に早いです。先日はM-1グランプリも開催されて、いよいよ2020年も終わろうとしていることを実感しますね~(しみじみ)。さて、今日ご紹介するのは距離は近いけど中々その実態が分からない「中国」についての本!民間企業が違法だった時代から自分で道を切り開いてきた、中国人ビジネスリーダーの成功の秘訣に迫った一冊を、フカドク!

中国を代表する、フォーチュンメイカーに迫る!

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「チャイナ・ウェイ」という題名の通り本書のテーマは「中国人ビジネスリーダーの経営手法」についてです。ペンシルベニア大学経営大学院教授の3人と中欧国際工商学院(CEIBS)の教授が総勢72名の中国人起業家にインタビューをした異色の一冊です。世界一の人口、GDP世界第二位、共産党の一党独裁、一帯一路に代表される威圧的な外交政策・・・色んな意味で注目を集める中国ですが、こと民間企業のリーダーがどんな取り組みをしているか?はあまり知られていません。4名の教授が本書を執筆するに至ったのもそんな問題意識からでした。

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本書で取り上げられているのは、アリババ、レノボ、ファーウェイ、ハイアールなどのテクノロジー企業から不動産や小売り、海運など伝統的な業界も含まれています。彼らの多くは「民間企業が違法だった」時代を乗り越え、独力で市場を開拓してきた「起業家第一世代」。商習慣も法律も、経営管理の手法もすべてが未整備な時代から這い上がってきた人たちです。日本で例えるなら、ソニーの盛田昭夫や深井大、パナソニックの松下幸之助、ホンダの本田宗一郎などに例えられるような立志伝中の人物。

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過去の事業を背負っていない-なぜなら存在しないから-中国人経営者たちは、西側の経営者たちとは対照的に、何の束縛も受けない施策を市場で採用し、過去だけでなく未来の顧客需要の行方に集中する自由があった。

そんな彼らの自由な経営スタイルを観察した著者たちが導き出した中国人ビジネスリーダーの特徴は下記の通りです。

・自力での進路開拓・学習する企業・長期的な勝負を見据えた俊敏な戦略・人材管理・トップが絶対権力者・成長が金科玉条・パートナーシップとしてのガバナンス

それぞれ、「起業家第一世代」ならではのエッジの効いた特徴があるのですが、個人的に一番印象的だったのは「学習する企業」。

共通概念として浸透している成功パターンがない分、中国人ビジネスリーダーは「学習」に多くの時間とエネルギーを割いていると本書では説き、その様を「リーダーがたゆまず自己成長しようとしていることが、中国企業の大きな競争優位性だ」と語っています。

余暇もほとんど勉強に費やしているあるCEOの「勉強やコミュニケーションツールや会話やセミナーを通じて新しい物事を学ぶのは、私にとって非常に重要だ。会長としてビジョンを持つべきで、日々の業務だけを見てはいけない」という発言を紹介しています。

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中国というと、どうしても強権的な政治体制のイメージが強いです。一方、本書に出てくるリーダーたちは非常に謙虚な姿勢が印象的です。礼儀や関係性を大切にするということはもちろんですが、「自分たちの長所と短所」をよく理解し足りないものを埋めようとしている。

ポテンシャルの高い市場で競争をしている分、洗練された経営管理に関しては欧米や日本から学ぶべきことがある。それを強烈に自覚し、自分自身の能力も企業全体の能力も高めようとしていることが伝わってきます。

「その緊張感や課題意識が今後も持続するのか」という点はまさに彼らの課題ですが、「追いかけられる側」である日本や欧米のビジネスマンが彼らから学ぶべき点は多いと感じました。

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