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「ジャック・ウェルチ わが経営」20世紀最高の経営者のリーダーシップ

こんにちわ!熱血セールスマン・タツです。本日は言わずと知れた名経営者、元GE会長兼CEOのジャック・ウェルチの自伝を紹介します。その名も、「ジャック・ウェルチ わが経営」。

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タイトルやカバーからして、「めちゃくちゃ年季入ってるな」という印象の一冊ですが、内容はまさに「不朽の名作」。アメリカの代表的コングロマリットであるGE(ゼネラル・エレクトリック)の経営を担い、事業整理や人員削減、評価制度変更等を実施。20年間で売上を約2兆9000億円から約14兆円、時価総額をなんと29倍まで引き上げた、GE中興の祖です。2020年3月、惜しくも84歳で亡くなってしまいました。

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日本でも大きな話題となったウェルチの経営手法。「選択と集中」「ナンバーワン・ナンバーツー戦略」「フラット型組織」「学習する組織」「境界のない組織」「ワークアウト」「シックスシグマ」「サービス重視」など斬新な経営アイディアを次々に生み出し、GEという巨大企業を変革していきました。世界の発明王、トーマス・エジソンが創業し長らく「製造業の会社」だった同社を積極的な事業入れ替えと業績拡大により、世界的なコングロマリット(複合企業)に育て上げました。

称賛の声と同時にその経営手腕に対しての批判も少なからずあります。特によく言われるのが金融事業への依存。退任直前の2000年には金融子会社・GEキャピタルが全体の利益の50%を稼ぎ出すまでに。それが仇となり、2008年のリーマン・ショック時に窮地に追いやられます。その後、GEは一時期の複合型経営から事業を整理し規模も縮小。現在の時価総額は9兆円ほど、とウェルチ退任時の5分の1程度になっています。

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後世にまで議論を巻き起こすほどの影響力がゆえに、賛否両論もあるジャック・ウェルチの経営手法。実際、この本を読んでいると、ウェルチのリーダーとしての圧倒的な才覚を感じることが出来ます。

納得するまで、徹底的に議論を尽くす

個人的に思うウェルチの特徴は、ビジョンを語る力が途轍もなく優れていたということです。GEの事業が多角化する中で「細かいことまで完璧に指図することはできない」つまり権限移譲が必要な状況になっていきました。そのため、優秀な人材を採用し彼らが活躍できる環境を整理し大胆に仕事を任せる制度や風土を作っていきました。

その際の指針となるビジョンを明瞭に、かつ簡潔な言葉で、徹底的に語ることが出来たのがウェルチの持つ最大の能力だったのではないかと思います。象徴的な例は「ナンバーワン・ナンバーツー戦略」です。「ナンバーワンかナンバーツーでなければ、「再建か、売却か、さもなければ閉鎖」する戦略」でその後のジャックウェルチ経営の代名詞になった戦略です。

「このビジョンは単純だが、私は膨大な時間をかけて、四二の戦略的事業部門にこの戦略を説いて回った。どうすればビジョンを実現できるのか、長いあいだ考えつづけた。」

他にも社内に設置した研修施設で自ら講師を務めたり、昼食時に複数の一般社員と話をしたり、とにかく機会を見つけて自分のビジョンや考えを直接、社員に伝えていたことが分かります。「経営者の椅子に座って高みの高見の見物」ではなく、あくまで現場目線でメッセージを発信し続けた。その忍耐力と実行力の高さがウェルチの成功の裏にあったのだ、と感じました。

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