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好きでなければ続かないの罠

最初の記事の「日本酒を事業領域として選んだわけ」は、多くの方に読んでいただき、「記事を読んで、日本酒(HINEMOS)を知りました!」という方が多くいらっしゃったので、とても嬉しかったです。

ただ、その記事には2点ほど、漏れている前提があると思いながら書き終わっていました。

1点目は、妻からも指摘された、この記事は「そもそも起業する」という前提で話が進んでいるよね、という部分と、

2点目は、ビジネス視点で、領域を選んでいるので、昨今よくいわれる「好きなことを仕事にしなさい」とは真逆の思想になり、

好きでなければ続かないのでは?

という懸念に対して、答えていない、ということです。

それぞれが大きな論点なので、今回は後者について書いていきます。

好きでなければ続かないのでは?

わたしは逆だと捉えています。「続けるから好きになる」のです。

わたしは、小学5年生から大学4年生まで12年間の青春をバスケットボールにささげています。

「姉が170cmあり、相手をさせられていたから」という理由でスタートしたバスケは、いまでも息を吸うような趣味です。毎週のBリーグ観戦は、子育てより優先されていて、家族に怒られています。

さらに偶然だったのは、地元の宮崎県小林市の小林高校は、わたしが入学する前の年、国体で全国制覇を成し遂げていました。日本一だったのです。また、入学1年目は、インターハイで準優勝でした。つまり、たまたま超名門だったのです。

わたしは、最後までBチームで、スタメンと呼ばれる最初の5人には入れませんでしたが、最後の代はインターハイベスト16でした。大学ではスタメンに入れましたが、インターカレッジ1回戦で負けて引退しています。

最後のインカレ1回戦の相手は、前年の覇者の青山学院大学でした。130対70くらいの清々しいボロ負けでした。そのときの青学のスタメン5人は全員、その後、日本代表を経験しており、現在Bリーグの

東京アルバルクの正中選手(キャプテン)
京都ハンナリーズの岡田選手
サンロッカーズ渋谷の広瀬選手
滋賀レイクスターズの荒尾選手
信州ブレイブウォリアーズの佐藤選手

と、いまでも日本のバスケ界の最前線を走っています。身体の強さ、1歩の踏み込みの大きさ、全てにおいて次元が違って、「これが日本代表か!」と試合をしながらも格の違いを感じていました。必死で、もがき戦いましたが。

いまでも人生で1番努力したことは?と、もし聞かれたら、「バスケの練習です」と答えるほど、特に高校の練習は、365日間、正月を含め、過酷なものでした。

いまでも見るのは大好きです。その選手のひとつひとつのプレーが、どれだけの練習を積み重ねて実現できていることなのか、手に取るように分かるからです。

そうした経験から、確信をもっていることは、

続けるから好きになる」けど、「好きになっても、勝てるわけではない

という、あたりまえで残酷な真実です。

そして、次元の違いを見せてくれた日本代表は、現在はFIBAランキングで47位、東京オリンピックに出れるか、出れないかの瀬戸際でいま戦っています。

わたしは、この残酷なまでの現実を直視して、ビジネスの世界では今度こそ、

「続けるから、好きになり」そして、「好きになったときに、勝てる」領域にいかなければならない

ということを考え抜く必要性を感じていました。

先日、206cmの渡邊雄太選手が、NBAのコートに立ちました。渡邊選手がNBAのコートに立ち、そして活躍した姿をみたときに涙がこぼれたのはわたしだけではないはずです。

その渡邊選手は、小さい頃から「努力の上に才能が乗っかっている」といわれていました。

わたしはその「才能」という言葉は、「適性」という言葉と同義だと捉えていて、「努力」の前に、まずは「適性」を見極めなければいけない、と考え続けていました。

人生のいままで、姉の影響で、「なんとなく」バスケをはじめ、「なんとなく」大学に進み、リクルートで「なんとなく」住宅領域に配属されて、社会人をスタートしました。

そうして、「日本酒を事業領域に選んだわけ」という流れに繋がっていきます。

今度こそ「なんとなく」といった要素を一切なくし、「才能」=「適性」を見極め、領域を選びたいと思いました。

社会人経験を10年近く経て、さまざまな職種、領域、海外事業を経験したミドルエイジのいまだからこそ、決断できると判断しました。

ビジネスはスポーツと違い、「勝ち負け」の概念だけで表すものでは決してありませんが、そのスポーツの概念をそのまま当てはめると、

続けるから好きになり」そして、「好きになるから、勝てる」領域を選んだつもりです。勝てるかどうかはこれからです。

小学校からの夢は、NBA選手になり、オリンピックに出ることでした。いまでもその青臭い夢は変わっておらず、今度こそ、ビジネスの世界で、世界一になりたいです。

日本酒で世界一のリーディングカンパニーになる、という夢の置き換えを今度こそ、実現したいと思っています。

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