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アドルフに告ぐ

この物語を子孫達に捧げる

友人から勧められて舞台『アドルフに告ぐ』を前日にチケット予約
折しも時はハロウィーン🎃
池袋はゴースト色に染まっていた…

仮装で賑わう西口広場

早足で駆け抜けて東京芸術劇場へ
今回は夜の回に限りイブニングシートがあり、ラッキーにもラスト1枚を予約出来た✨開演直前だと慌てるので余裕を持ってチケット受け取る

さて、開演まであと45分
ちょっとお茶したいけれど地上は仮装魔物が巣食っていたため、池袋駅近くのジェラード・ピケ カフェへ

店員さんおすすめフォトスポット

何となくピスタチオクリームクレープをオーダー
温暖化のために11月寸前にも関わらずオープンカフェでちょうどいい気温♪
お腹も満たされたのでいざ劇場へ!

劇団スタジオライフは出演者全員「男性」

原作は巨匠・手塚治虫先生
週刊文春に連載していたマンガですが、あまりにも壮大な話なので、舞台にまとめられるものなのか不安がよぎる
加えて上演時間が何と2時間30分!
ストレートでこの時間はかなりの修行になるかも。しかも戦争題材なので確実に疲れる舞台に違いないと思っていた。その世界に引き込まれるまでは

物語は二人のアドルフの幼少期から始まります

子役を使わず俳優達の実力で幼少期から青年、やがては大人まで時間経過の不自然さを感じさせず演じていて凄いものを見せて頂きました。
ヒットラーがこれまた本物のようなオーラを纏い、ひとりの人間としての苦悩まで怪演。女性役を男性が演じている事で淡々と見る事が出来て、題材に漂う重苦しさを感じませんでした。
何千年という単位で自国をもてなかったユダヤ人
そのユダヤ人を迫害するアーリア人至上主義のヒットラー
今、まさにイスラエルで戦争が起きているため、現実と舞台がリンクしてあっという間の濃い2時間半でした。
長さをまったく感じなかったので、良い舞台というのはこういう舞台なのかなと感じてます。
最後に「この物語を子孫達に捧げる」という台詞が心に突き刺さり、何故人は争うのか、この世から戦争はなくならないのか、思考がぐるぐると巡ってなかなか落ち着きませんでした。
今回で三度目の再演だそうですが、多くの方に見ていただきたかった舞台です。


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