見出し画像

勝ち組負け組

紅組白組みたいですね。実際のところ、私のイメージではこれを言っているのは若手の男性営業か、会社の上層部に食い込もうと必死の初老男性って感じ。
会社って、上昇志向の競争好きに適した組織ですよね。そういう人は男性に多い。

冷静に考えて、生きていかないといけないのは男性も女性も同じなんですよ。男性にひどい目に合わされている女性を見て、わたしは自由に生きようと責任を持って選びました。

日本社会の現実は、男性だけになんとか生きていける道を示そうとしています。社会福祉の目で見てみると、実際はそうでない人のほうが多いですよ。上層部だって社員の1%だ。

一生懸命、男性の中に混じってキャリア構築を目指した女性が馬鹿を見ている。月経がストレスで重くなるだけで、生き残るのが難しい。結婚を望まなければ、どうやって生きたらいいのか。

最近、発達障害を羨む声も出ています。発達障害と診断されたら、思い切ってキャリアチェンジができるのに。発達障害でないということは、突出した天才ではない、泥臭く頑張るしかない。

そうやって頑張ってきた先達は40手前で精神疾患を患う人が急増しています。わたしを含め、会社から離れざるを得なくて、社会を窓の外から眺める生活が始まります。棚卸しをして、やっぱり、発達障害でないことが悔しい。せめて、突出した才能があれば。

そもそも、勝ち組になるまでに特別な努力に加え、特別な運も必要なのに、なったら蹴落とされることを恐れることになるんです。自分がなんとかなっても、自分の子供が引きこもりになって送金することになったり。ウチです。

世の中の幸せ至上主義にも疑問が残ります。どう死ぬか、という思索ならいいですが、だれかをなにかの指標でマウンティングするためのものなら、ただ迷惑なだけです。

負け組のほうが多い世の中、負け組になったら終わりなのでしょうか。長い人生を打ち捨てられて暮らすような、生活保護を進めるような社会でいいのでしょうか。見て見ぬふりをする人が、そういう人を差別し、石を投げます。

日本は子供に厳しい体感があって、愛着障害を大量生産しています。思えば、マウンティングは愛着障害の症状で、自己価値を得られないのも症状。自己中心的に振る舞うのも症状です。だれも大したことだと思ってない。内省をしたら良くなるはずです。だけどみんな、他人の目盛りで自分を見て、他人の書いた自己啓発本を読んで、他人の正解を追い求めている。

大事なことは、誰に非難されても自分はこれでいいはずだと、自信を持って人生を選択することでしょう。

そういえば、経団連の人たちはどこに行ったのでしょうか。記者会見を長らくしていませんね。高齢者が表に出ると総スカンを食らうと知っているからだと思います。

声を上げられる、困窮者が声を上げることを、これまで以上に求められていると思います。積極的にあげられるだけ声を上げて、トップニュースに取り上げてもらいましょう。無料です。

この記事が参加している募集

新生活をたのしく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?