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【聖母病院出産レポ①】痛みに弱い私が無痛分娩から緊急帝王切開で出産するまで(コロナ禍での妊娠発覚・つわり編)

私は2021年10月に聖母病院にて第1子を出産した。
初めての妊娠・出産は、様々な制約があるコロナ禍で、無痛分娩を希望していたが、結果的に緊急帝王切開となった。

このレポートでは、「コロナ禍での妊娠発覚・つわり編」と、「出産前の準備編」、「出産編」、「入院編」合計4つのエピソードを連載形式で綴りたいと思う。
※本レポートは、あくまで私個人の体験・感想です。ご自身の症状については主治医の指示に従ってください。

私は兎にも角にも痛みにめっぽう弱い。

出産の痛みは鼻からスイカという例えがあるが、それを聞くだけでも震え上がるのに出産を経験した友人からは「鼻からスイカというよりも、あそこから岩を出す感じ」と言われ、言葉を失った記憶が鮮明に残っている。あそこから岩を出す?全くもって未知数だが、そんな痛みに耐えられるはずがない。

2021年3月、コロナ禍での妊娠発覚

時はコロナ禍真っ只中の2021年3月上旬、初めて妊娠が発覚した。
検査の結果、妊娠6週3日、胎芽6mm、赤ちゃんの心拍も確認できた。出産予定日は2021年10月28日と言われた。

妊娠発覚

2年前の2020年1月には本ブログにドラクエ11廃人になっていた様子を意気揚々と投稿していたが、そんなドラクエ狂いの私が母親になるなんて。とても信じがたい出来事である。

ともあれ、初めての妊娠はとても嬉しく、新しい命の誕生を夫婦ともに喜ぶ一方で、コロナ禍での妊婦生活・出産は色々と不安が募った。まず初めに心配だったのはつわりだった。

ちなみに、簡単に私と夫の職業属性を紹介すると、私は30代IT企業の会社員(仕事はリモートワーク)で、ドラクエと冨樫義博大先生(代表作「HUNTER×HUNTER」「幽遊白書」など)を崇拝している。夫は40代フリーランスの映像ディレクターで、浦和レッズのガチサポーターだ。会社員同士の生活とは少し異なることもあるため、この属性を知った上で読み進めてもらいたい。

妊娠初期、5週目から始まっていたつわり。大好きだった焼肉がもう二度と食べれないかもしれない

妊娠発覚してからそう言えばあの時・・・!?と思うことがいくつかあった。妊娠が発覚する少し前の2021年2月下旬頃、気持ち悪くてあまりご飯が食べれない時があり、夫にゼリーを買ってきてもらうように言ったことがあった。その時はただ単に体調が悪いのかと思ったが、この時期は妊娠5週目だったことになり、すでにつわりは始まっていたのだ。

7週目くらいから本格的につわりの症状が現れ、食事後の胃もたれが酷く、気持ち悪くて昼寝をすると寝起きにさらに気持ち悪くなるという日々が続いた。気持ち悪いから寝たいのに寝たら寝たで吐き気が襲ってくるなんて想像もしてなかった。

妊娠したらドラマや映画などでよく目にするお米が炊ける匂いで吐き気を催し、トイレに駆け込むシーンを思い浮かべる人が多いと思うが、まさにその気持ちがわかる日が私にも訪れたのだ。

お米の他にはお肉。私はお肉が大の好物なのだが、これも一切受け付けなくなった。大好きな焼肉もつわり中は食べたいとまったく思えなかったし、想像するだけで吐き気がした。もう二度と焼肉を食べることはないのかもしれないと思うほどだった。

つわり真っ只中、救世主現る

お米は受け付けないものの、しばらくしてからお茶漬けや少々お行儀は悪いが、ご飯にお味噌汁をかけて食べる分には何とか食べれることに気付いた。

他につわり中に食べれたものは、冷たいものやさっぱりしたものが大半を占めた。さっぱりしたものが良いと言いながらも、時にはマクドナルドのフライドポテトが無性に食べたくなることやピザなどのジャンクフードを食べたくなることもあり、つわりには理解できないことが多かった。

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食べることが大好きだった私はこれまで好きだった食べ物が妊娠した途端に受け付けなくなる、そんな日々が辛かった。食べることが全然楽しくない。もはや苦痛なのである。

しかし、パイナップルなどのフルーツ類、特にチョコモナカジャンボ、アイスの実(オレンジ味)、フルーツセラピー(オレンジ味)などのアイスやゼリーは心から美味しいと思える食べ物だった。いつも買い物に行くたびにこれらをストックした。救世主だと思った。フルーツセラピーにおいては箱買いした。

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突如、犬並みに嗅覚が発達

お米の炊ける匂いでの吐き気は先述の通りだが、さらには食べ物だけでなく、お気に入りの柔軟剤の香りやトイレの芳香剤などの匂いもダメになった。というか、まるで自分が犬になったかのように嗅覚が発達して、様々な匂いに敏感になってしまう。そのせいで日に日に気持ち悪さが増していった。なんだこの能力。冨樫義博大先生の大傑作「HUNTER×HUNTER」で例えるならば十中八九、主人公ゴン=フリークスの嗅覚に近いものがある。きっとそうだ。しかしそんな能力、私は望んでいない。

そして、8週目には夕方にアンパンとチョコクロワッサンを食べたら猛烈に吐き気がして夜は仕事ができなかったとメモが残っている。この頃から9週目にかけては特に夕方以降に吐き気が強くなる傾向があったのを覚えている。

毎日、口を開けば「気持ち悪い、気持ち悪い、ああああー気持ち悪い。」とつぶやきながら過ごしていた。もう、毎日が灰色の世界に包まれているような感覚だった。いや、例えるならしつこいようだが、冨樫義博大先生の大傑作「HUNTER×HUNTER」の暗黒大陸に向かうブラックホエール号に乗船しているような気持ちと言ったらわかってもらえるだろうか。きっとわかってもらえるだろう。

夫は、毎日ろくな食事を取らない私を心配して、「まずは少し食べてみて、ダメだったら残したら良いんじゃないのか」と言うものの、もう食べる前からダメだとわかっている。ここでもまた新たな能力を発揮していた。不思議なことに、想像するだけでこれは食べれそう、これは食べれないという判断がだいたい付く。しかも、その時は食べれたものが明日にはダメになっている時さえある。私の中で食べ物の賞味期限が完全にバグっていた。この現象にHUNTER×HUNTERっぽい能力名を誰かに付けてもらいたい。

食べれたもの/食べれないものリスト

我が家では、平日はフリーランスのため、時間の調整がしやすい夫が主に料理担当なのだが、夫から料理を作る際に「何が食べれて、何が食べれないかを理解したいから、食べれるもの、食べれないものリストを作って欲しい。」と言われ、非常に雑に作ったものが以下のリストだ。

改めて見るとこれはOKで、これはNGとよくわからないリストである。ただし、食べれるものリストは体調が良い時に限る。体調が悪い時は、先に書いたフルーツやアイスのみしか受け付けなかった。食べれないものリストに関しては普段は好きな食べ物だけど、つわり中は見るだけでも頭が重くなり、気持ち悪くなったくらいだ。

■食べれたもの
・そうめん
・ところてん
・冷やし中華
・冷やしそば
・冷たいうどん
・梅干し
・トマト
・パイナップル
・グレープフルーツ
・チョコモナカジャンボ
・アイスの実(オレンジ味)
・フルーツセラピー
・ピザ
・ケーキ
・カレー(米なし)
・ラーメン
・トマト
・お味噌汁

■食べれないもの
・米
・焼き魚
・だし巻き卵
・豚しゃぶ
・シュウマイ
・ハンバーグ
・焼きそば
・からあげ
・豆腐
・納豆
・牛丼
・なめこ味噌汁
・温かいうどん
・カツ丼
・たこ焼き

日々の仕事はつわりとの戦い

毎日気持ち悪さが続く中での仕事もとても大変だった。妊娠発覚してからとにかく会社に迷惑を掛けないようにしなくてはと強く思った。だが、いざ仕事が始まるとつわりの影響から気持ち悪さで、色々なことを処理するのに時間がかかったり、目の前のことをひとつひとつこなすことでいっぱいいっぱいだった。

時には大事なMTG前に喉から唾液が込み上げてくるほど猛烈に気持ち悪くなったこともあり、昼休み中はベッドから動けず仮眠を取り、時間になったら重い体を起こしてパソコンの前に座り、気持ち悪い、気持ち悪いと呟きながらもオンラインMTGのURLをやっとの思いでクリックし、何事もなかったかのように平然と参加したこともあった。

この状況をドラクエに例えるなら、HP・MPともに限りなく0に近く瀕死状態せかいじゅの葉でも使いたいくらいだった。しかし、今思えば体調が悪い時は無理せず休むことも大事だったなと思う。

ただ、幸いなことにと言ったら不謹慎かもしれないが、このご時世柄もありIT系の私の仕事はほぼリモートワークだったので、それがとてもありがたかった。これがもし仮に毎日出社していた場合、通勤電車などを想像するだけでゾッとする。ルーラのような呪文が使えたら話は別だが、いつ体調が悪化するか読めないのでやはり出社して働くことは困難だっただろうと思う。

妊娠中期突入(16週目、妊娠5ヶ月)、つわりはついに収束に向かう

つわりは16週目、ちょうど5ヶ月目に突入してから収束に向かった。そして、ついにこの日を迎えた。そう、「焼肉記念日」。「もう行けるかも!?」と私の声に応え、夫が焼肉に連れて行ってくれたのだ。そして忘れられない最初の一口。。。

美味しい・・・!!!

あまりに美味しくて我が家ではこの日を「焼肉記念日」と制定してしまった。あんなに大好きだった食べ物がある日突然受け付けなくなり、しばらくしたらまた食べれるようになる。ドラクエの教会で呪いを解いて、完全復活するようなそんな感覚だった。ああ、生き返って良かった。

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その後は時々生理痛のような鈍痛がある日もあったが、1番辛かったつわりが落ち着いたことでまた食事をすることが楽しいと思えるようになり、出産日に向けて色々なことを準備をする時間にあてることができた。

まとめ

「コロナ禍での妊娠発覚・つわり編」をざっとまとめてみた。コロナはいまだに猛威を奮っている中で、妊娠してこれから出産することに不安を抱えている人も多いのではなかろうかと思うので、少しでも参考になったら嬉しい。

次回、「出産前の準備編」

次回は、「出産前の準備編」を綴りたいと思う。「出産前の準備編」として出産日までの過ごし方や準備したこと初めに通っていた病院から聖母病院に変えた理由など病院選びでどんなポイントを重視したかを紹介しようと思う。

つづく

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